小学校で算数を習い始めてから
ほぼずっと、数式といえば等式です

「1足す1は2」の”は”に当たる部分の存在するのが等式です
一般的にはイコールのことです

何々は何々である・・・というのは
算数や数学に限らず、勉強には付きまとう形式です
そういう形で私達は、主に学校で、知識を学んできたのです

私はこれを「等式的世界観」と呼んでいます

自動販売機のジュースの値段や
スーパーマーケットのパートタイマーの時給は
確かに「等式的世界」がこの世に存在することを私達に教えています

しかし現実には、私達の身の回りは「不等式の世界」です
「等式的世界」は極めて例外的に存在しているのであり
実際の世界は不等式で成り立っています

試験が良い例です
「何点で合格」と言いますが
本当は「何点以上」で合格なのです

「以上」とか「以下」とか「未満」などという言葉が付くと
これが不等式となります
現実社会は不等式で成り立っています

物質世界も人間世界も
完全な同一、同質はありえないからです
この世に、同じ人が存在しないように
完全に同じ物も存在しないのです

モノを作る場合でも、材質のバラつき、加工のバラつき
そして、測定上の誤差も避けられません
設計は誤差を想定した上でなされます

現代の工業製品は
人間の感覚では差異を認識できない”同じモノ”となりました
”同じモノ”を”同じ値段”で買うという生活が、現代人の日常となっています
人々はいつの間にか「等式の幻想」に支配されています

学校教育も消費生活も
現代人の発想を”等式の枠”に閉じ込めようとてします