北京オリンピックで
100m平泳ぎを征した時の
北島康介の雄叫び

同じく、400mリレーをアメリカチームが勝利した時の
マイケル・フェルプスの雄叫び

まるで野獣のようでした

人間の中に潜む野獣の本能が
突如、噴出した、異様なパフォーマンス
究極の達成感の表現といえるかもしれません

やれと言われても
その時、その場で、その状況でしかできない
究極のパフォーマンスです

人が全身全霊をもって表現する
その瞬間だけの激情
人と野獣の区別もつかなくなるような歓喜の表情と仕草
これがスポーツの醍醐味です

私が考えるスポーツの非日常性の、一つの側面がここにあります

日常生活では、けして味わうことのない感情
理性の制御を超えた肉体の表現
これらは、スポーツを通じてしか得られない独特の経験です

日常では出会うことのない、もう一人の自分
日常を超越したところに存在する別の自分
それを実感をもって知る手段はスポーツが一番なのです

子供にスポーツをさせることの意義の一つが
この、もう一人の自分との出会いです

スポーツに真剣に取り組めば取り組むほど
身近に”超えるべき自分”や”目指すべき自分”を意識し
思いもしなかった自分との出会いがあるのです

こうした体験を通じて
人は、人間の持つ可能性と、可能性を追求する意義を
理解するようになるのではないでしょうか