昨夜、中学校の同級生とのクラス会がありました
担任のU先生もおいでになり
旧交を温めることができました

中学校の同級生とは36年ぶりに会いました
先生は、私のことは憶えていてくれたようですが
私の語ったエピソードは一つも憶えていませんでした

73歳とお聞きしましたが
長い教員生活を引退され、すでにかなりの月日が過ぎていることでしょう
多くの子供達を教えながら
一人ひとりの子供の個々の記憶は薄らいでいくものかもしれません

一次会の後、店の出口で
突然、先生から抱き寄せられました
先生の表情から、万感こみあげるものが感じられました

おそらく、先生もまた、何かを思い出されているのでしょう
個々の事実は永遠に記憶の彼方に消えたとしても
その時の感情は、突然、頭をもたげるものなのかもしれません

ある時、先生はクラスの全員を前に説教をしていました
私は、ある部分で、先生の言葉がひっかかり
突然立ち上がって、一言先生に文句を言って、教室を出て行ってしまいました

先生はおろおろしながら、私を追いかけて来ました
先生は私をつかまえ、何かを説得しようと試みた・・・ような記憶があります
とにかく、クラスメート達は教室に置き去りのままです

その後、事態がどうなったのか、私の記憶はありません
教室に戻った記憶もありませんから
たぶん、そのまま、家に帰ってしまったのでしょう

当時の私に、先生への反発はありませんでした
別の先生への反発が、このような行動を引き起こしてしまったのです
先生には、たいへん申し訳ないことをしてしまい・・・悔いる思いが
私の心の中に、いつまでも残っていたのです