次男が強盗に襲われたことを私が知ったのは
その日の午後9時過ぎでした
取引先との話しが長引き、夕飯後に家に帰った私は
いつもと違う雰囲気に、何があったのか妻にたずねました

次男が、早くに家を出たにもかかわらず
塾に遅刻したことに、妻は腹を立てていて
次男の説明を理解できないでいました
聞いてみると、それもやむを得ないところがありました
塾からの連絡が奇妙なものだったからです

次男の持っているカードは、駅の改札の出入りが
電子メールで、自動的に妻の携帯電話に連絡が入るようになっています
次男が家を出てから随分時間が経っているのにメールが無いため
妻は塾に連絡を入れてありました

塾に遅刻してきた次男に対し
妻からの連絡のこともありましたから
塾側でも、次男から事情を聞いています
それに対し、次男は

「お金を盗られたので、犯人を追いかけていて遅刻した」

と答えたわけです

そのままを塾が家に連絡してくれればよかったのですが
塾側からは

「以前にも教室で一万円札を見せびらかしていたので注意したことがある」

「お金を盗まれたので犯人を追いかけていて遅刻したと言っています」

という連絡が妻にあったのです

はじめから次男が、口からでまかせの嘘をついていると
決め付けた言い方だったのです

妻はその話を聞いて怒り、次男を問い詰めたのです
当然、私も次男を問い詰めました
しかし、次男は嘘はついていないと言い張ります

次男の話をゆっくり聞いてみると
内容は詳細を極め、はじめは矛盾しているように思える内容だったものが
より細かく聞き出すことにより、筋道の立つものになってきました

これは強盗事件だと、私は確信しました
すぐに藤沢北警察に電話しました