東北地方を襲った地震は
その地滑りの規模の大きさに圧倒されました
犠牲者のことを考えると、安易な論評は避けたいのですが
自然の力の前に、人工物の儚さを想います

地震の規模のわりには犠牲者の数が少ないのは幸いでした

中越地震の時も思ったのですが
地震の規模のわりには、犠牲者が少ないのです
被災地の航空写真をみると、本当に大地が引っくり返ったような惨状です
にもかかわらず、都市部の地震にくらべて犠牲者が少ないのです

人的被害をゼロにするのは、理想ではありますが
天災である以上、それは難しいことですから
せめて最小限の犠牲者に止めることが防災面の目標となります

新潟や東北地方の地震で人的被害が少ないのは
人口密度が少ないことが理由ではあります
しかしもう一つ見逃せないのが、雪国の建物の堅牢さです
豪雪に耐える建物が地震に耐えるのは当然です

平凡なことではありますが
ここに私達、地震国の住民たる日本人の、心掛けるべき重要事項があります
丈夫な建物を作るということです
かりに被害を受けても、完全には崩れない
建物内部の人を守れる建物を作ることです

私は商売が建物を立てることです
いつも、一番気にするのが、建物の強度です
設計者には、オーバークォリティーでたのむとお願いしています
強度に余裕を持たせてくれということです
しかし、私は構造力学の専門家ではありませんから
どこまで私の意向が通じているかは分かりません
それがいつも不安です

プロを信じて任せたのですから
素人が中途半端な文句を付けるわけにはいきません
それでも、工事が始まると
現場に行き、ヘルメットを被って中に入り
コンクリートや鉄骨の様子を見て回ります
気になることは、監督に問いただします
全ては、その建物が地震で壊れないことを願ってのことなのです