共産主義の反対は家族主義です

相続権の確立の意味するところは
その社会が家族を前提に成立しているということです
その社会が家族を守る意志を持っていることを示すものです

親子の愛と男女の愛を、縦糸と横糸にして
家族は成立しています
家族を守る社会は愛を守る社会でもあります

今では当たり前の家族単位の生活を、人類が手にしたのは近代以降です
私有財産権と相続権が確立し
家族単位で富を継承し、家族が自立した経済単位となったからです
文学において、恋愛の比重が高まるのも近代以降です

人類は長いあいだ、家族単位で生きることは出来ませんでした
部族単位で族長の支配のもとに生きていました
親子の愛も男女の愛も、なかったわけではありませんが
一族の掟に対しては、従属的なものでしかありませんでした

家族が社会の単位になった時
人類に民主主義が見えてきたのです

一人ひとりが、守るべき家族を持ち、そのために命を惜しまない・・・

家族のために行動するのですから
族長の命令も神官の命令も意味がありません
一人ひとりが自分の家族の利害を代表しているのです
このことが民主主義社会の議決に多数決が採用された理由でしょう

人々は部族の掟からも神官達の神託からも解放されたのです
守るべきものは部族や神ではなく「家族」になったからです