桐蔭が甲子園で優勝した時の小島主将は
私もよく憶えています
元気の良い、はっきりものを言う、とても印象的な選手でした

小島選手はギターが好きで
休憩時間には、よくギターを弾きながら歌っていたそうです

厳重な警戒をかいくぐって
朝日新聞記者は小島選手を風呂場でとらえ
彼がどんな歌が好きか聞き出しました・・・そして翌日

「桐蔭学園野球部反戦歌を楽しむ」

という見出しが、新聞紙面を飾りました

小島選手は準決勝でデッドボールを受け
転倒し、しばらく動けませんでした
このことを新聞記者に聞かれると

「痛くはありません、倒れていたのは演技です」

と答えてしまいました

これが大騒動になりました
神聖な高校野球で演技とはなにごとかというわけで
恐ろしい罵詈雑言の抗議が殺到したのでした

本当は痛かったのですが
相手を思いやっての冗談だったのです

優勝後に、高野連の佐伯会長は、世論におもねり

「神聖なる高校野球の歴史に泥を塗った」

・・・などと言い

ついに「優勝おめでとう」の言葉はありませんでした