この世の全ての出来事は
なんらかの原因があり、その結果として現れてきます

厳密に言えば、本当にそうなのかは難しい哲学的な問題です

しかし常識的に考えれば
無から有が生じるようなことはなく
法律も、精密機械工学も、それが前提で成立しています

人が病気になるのも、コンピューターが誤作動するのも
何か原因があり、その対処方があると考えるのが
現代人であり文明人です

注意しなければいけないこともあります
何かがあって、その原因なり理由なりを考えることは必要ですが
それが必ず正しい答えに行き着くとは限らないことです

特に、自分で納得いくまで調べたことでなければ
他人の説を信じることになるわけで
そうなると、ウソにだまされる危険もあります

人間というものは、パスカルの言うように
考えることによって、人間になったのだと、私も考えます
そうでなければ、野生動物の一種として
地球上に存在していただけだったでしょう

人類は考えることによって、文明を作り上げ
現代人のような、野生動物としての要素を失った文明人になりました

こうして文明人になった人類ですが
困ったことに、その思考力自体は野生時代から大して進化していません

私達現代人は、多くの知識を人から教えられて生きているのです
自動車もコンピューターも
大多数の人々は、自分で作ったのではなく
作られたものを与えられ、使い方を教えられ
それに従って使用しているだけなのです

私達文明人は、道具も知識も
自分で作り出したり、発見したりするものはわずかで
ほとんどのものは、他者から与えられ、教えられた環境の中に生きています

私達が現実と考えるものは
実は”壮大な仮説”なのかもしれません