「身内に甘い処分」と言う言葉が
役所の不祥事が起きるたびに言われます
しかしこれは奇妙な表現です
その言葉を使っているジャーナリスト自身が
そのことに気付いていないでしょう

社会保険庁による年金記録紛失と年金基金横領は
いうまでもなく公金横領です
犯罪です
当然、犯人は告訴され、刑事罰を受けなければなりません
それをしなければ、犯罪の隠蔽であり、犯罪者の逃亡幇助です
それにともなって証拠隠滅がなされているはずです
「身内に甘い処分」とは組織犯罪が成立していることを意味します

これが私企業であれば、会社の金を横領した場合
通常は社内規定(身内のルール)で処分されます
事実を知った株主が承諾すれば、いかなる処分であれ、許されます
そこで「身内に甘い処分」がなされても
会社は株主のものですから、株主が承諾すれば、それでよいのです

ただし、社長その他の社員が、勝手に規定外の甘い処分をすれば
これは背任となります

どうやら役人もジャーナリストも
私企業と役所の違いが分かっていないようです
公的機関に身内などと言うものは存在しないのです

公的機関は法律に基き設置運営されており
いかなる活動も法的根拠に基かなければなりません
法律に反する行為など一切認められません
そこにかかわる金銭は全て公金です
役人が勝手に使える金など一円だってないのです

もし役人が職場の仲間を身内だなどと考え
法律の適用を曲げるようなことがあれば
それは公共物の私物化です
公権力の私権化です

公権力の私権化が何を意味するかといえば
分かりやすい例えは、警察が制服を着た暴力団になることです

それがどんなに恐ろしいことか、想像できるでしょうか?

役所が身内に甘い処分をしたら、ただちに告発し
法の厳正な適用をすべきです
それは組織全体がヤクザ化したということであり
組織全体を一網打尽にすべきです

そうしないと、やがて警察が制服を着たヤクザとなり
私達に襲い掛かる悪夢が現実となるでしょう

そんな未来を、皆さんは望みますか?