頭山満に面会した、ボースとグプターは
国外退去命令を受けたことを伝えます
しかし頭山は英語が分からないので、話が通じません

ボースが途方にくれていると
なんと!尾行の警官が通訳をしてくれました

二人は今朝からの事情を説明し
アメリカ便のある12月15日まで、退去期限を延期するよう
頭山から政府の有力者に働きかけてほしいと訴えました

頭山は静かに頷き

「できるだけ尽力しましょう」

とだけ答えました

ボースは頭山の答えに満足しましたが、グプターは落胆しました

頭山邸をあとにし、二人は孫文や大川周明らに会い
次いで東京日日新聞、やまと新聞、東京朝日新聞の3社を回ります
最後に押川方義をたずね、二人は分かれます

ただしグプターだけは再度、押川を訪ね約2時間、話し込みます

押川方義は、即位祝賀会でインド独立を日本が支援すべきとスピーチした男です
大川周明が属する道会の幹部であり
当時の日本のキリスト教界を代表する人物でした
政界にも顔が利き、当時の首相、大隈重信とも交流がありました