ワンマン道路という言葉を最近は聞かなくなりました
おそらく何のことか知らない人の方が多いでしょう

これは文字通り、道路の名前です
正確に何処から何処までなのか、私も知りませんが
国道1号線の戸塚周辺の部分をそう呼ぶのです

何故、その名が付いたかといえば
話は、吉田茂が内閣総理大臣だった時代にさかのぼります

吉田首相が大磯の家に帰る時、いつも戸塚の踏切で待たされ
腹を立てた首相が、この踏切を避けるバイパスを作れと命じ
そうして出来たのが、この道路だからです
・・・すくなくとも、世間ではそのように信じられていました

吉田首相はワンマンとか、ワンマン首相と呼ばれていました
そんなわけで、ワンマン道路と呼ばれたわけです

いまではすっかり忘れられた、この道路の名前(通称)ですが
私には、懐かしい響きの言葉です
藤沢から東京横浜方面に向う、その道は
小旅行か、特別なお出掛けの時しか走りません
父と母がルートの話をしている時

「ワンマン道路を通って・・・」

などという言葉が聞こえるのが嬉しかったものです
ワンマン道路という、カタカナを交えた響きも
なんとなく新線な感じがしました

牧山桂子さんの文章により
吉田首相が戸塚の踏切を通る時は
踏切の開いている時に通り抜けられるように
事前に計算して走っていたことを知りました
おそらく、戸塚の踏切では、さんざんいやな思いをしたのでしょう

バイパス建設のエピソードは
けして、無責任な大衆のウワサ話ではなかったようです