マンモスのような太古のゾウに、私が興味を持つのは
失われたものへの興味と哀惜の念があるからです
しかし、そればかりではなく
日本人のルーツへの興味もあるからなのです

日本人はとても長い歴史をもつ民族です
縄文時代は一万数千年もさかのぼれるのです
そして、その時代に、ゾウが日本列島に生息していて
私達の祖先はゾウを狩りをしていたのです

日本語の古語にゾウの和名があるということは
私達現代の日本人が縄文人の直接の子孫であることの証明なのです
民族とは言語を共有する集団のことです
縄文人は日本民族なのです

一万年以上も、同じ土地で、同じ民族が生活し、発展し続けてきたのは
人類史上の奇跡の一つではないかとさえ、私には思われます

古代ギリシャの神殿も、現在は廃墟です
その場所で、どの様な儀式が行われ、人々が何を信仰していたのか
文献で知るしかありません
おそらく、現在のギリシャ人の多くはキリスト教徒でしょう
古代ギリシャにキリスト教はありませんでした

現在のエジプト人はピラミッドが何なのか、何に使われたのか
どうやって作り上げたのか、知りません
知っていたとしても、それは主に外国人による近代の研究の成果です
あのヒエログリフ(象形文字)ですら、西洋人が解読したのです

現在のエジプト人がピラミッドを作った人々の子孫であるかどうか
それすら、はっきりしないのです
仮に遺伝的にはそうだとしても、文化的には断絶しています

日本全国至る所で、自然林の中に
いつ出来たのかも分からない古い神社があり
土地の人々の信仰を集め、毎年の祭りがおこなわれています
おそらく、その起源は、由緒書きよりも古く
遠く縄文時代までさかのぼるものでしょう