象潟という地名があります
秋田県と山形県の県境の町だったと思います
象潟と書いてキサカタと読みます
他にも象潟という地名はいくつかあるようです

地名の由来について断定的なことは言えませんが
なぜ象をキサと読むのでしょう
大昔の日本人がゾウのことをキサと呼んでいたからではないでしょうか?
これは豊田有恒氏の説です

私は豊田氏の著書で、この説を知った時
感動するとともに、すぐに次のことを思い浮かべました

牙のことを、何故?キバというのだろうか
キバで有名なのはゾウのキバです
ゾウの古語がキサなら、ゾウの歯はキサバ(象歯)です
キサバが短縮すればキバになります

同じく、何かの前兆のことをキザシ(兆し)と言います
ゾウは集団で移動するため、その足音は地響きのようだといいます
ゾウの足音はゾウが現れる前兆なのです
ゾウの足音、すなわちキサアシ(象足)が短縮してキザシ(兆し)となった
・・・と考えると、とても分かりやすいのではないでしょうか

おそらく、大昔の日本人は
ゾウの水場であった浅い湿地帯のことをキサカタ(象潟)と呼んでいたのでしょう
そして、日本に漢字が伝わった当時
人々はまだ、そのことを忘れていなかったのです
そうでなければキサカタに象潟の漢字を当てるようなことはしなかったでしょう