戦国時代というのは、どんな時代でしょう
一言で言えば、力が全ての時代です
この場合の力とは武力、つまり人を殺す能力です
戦国時代の日本は現代の日本とはちがい
政治家が、演説や議論という、言葉の力で戦う時代ではありません
あくまで、刀、槍、鉄砲を使い、武力を競う時代でした

弱肉強食の時代です、戦いに勝つことは、生き残るために必要です
しかし、ただ生き残るためばかりではなくて
日本全国に、自分が強いことを示すためにも、戦に勝つ必要がありました

勢力を拡大するためには、戦に勝つだけではなく
自分に従う者を増やし、自分に歯向かうものを減らす必要があります
そのためには、戦闘に勝つだけではなく
自分が強いということを、常にアピールしておく必要があります
強い軍事力を維持しなければなりません
その裏づけとして、強い経済力も持たなければなりません

強い経済力をもつためには、戦に強いだけでは駄目です
百姓を従わせ、よく働かせなければばりません
これは簡単なことではありませんでした
この時代の百姓は、しばしば反乱を起こしました
宗教団体としての反乱が多く、武士ですら、対処に手こずりました
代表的なものに、一向宗の門徒による、一向一揆があります
宗教団体の反抗の怖さは、現在のイスラムテロリストを思えば、分かるでしょう

戦国時代、武士は百姓を”恐怖”によって統治しました
反抗する者を斬り殺すのは当然のこととして
しばしば、残虐な刑罰を公衆の面前で行うのです
そうした刑罰の道具の一つに煎人釜(いりひとがま)がありました
直径4尺の鉄の釜です
これに生きたまま人を入れ、茹で殺すのです
あるいは焼き殺すのです