文字を書きながら言うのもなんですが
文字というものを、あまり信じるのは危険です
同じく、人の話す言葉というものも、あまり信じてはいけない

話している現実と、実際の現実は違います
文字に書かれた事実と、実際の事実は違います
そんなことは、はじめから分かっているはずなのですが
人は案外、事実とは違う事実を、信じてしまうものです
それというのも、人の経験は限られたものであるし
私達は多くの知識を、経験によってではなく、言葉によって知るからです

学校教育とは、言葉による、知識獲得の組織化されたものです
学校で秀才とされる人々は、言葉による知識獲得に優れた人々です
こうした人々は優れた人々なのかもしれませんが
見方を変えると、だまされやすい人々ということもできます
一流大学の学生でありながら、オウム真理教の信者となる人がいるのも
けして不思議なことではないのです

言葉を信じ過ぎる危険は他にもあります
現実を見なくなることです
言葉の上だけで決着を付けようとすることです

”いじめ”が問題になれば
文部科学省の役人は「”いじめ”を無くせ」と言います
そうすると学校関係者や教育委員会は
「”いじめ”は無い」という報告書を出します
言葉だけで”いじめ”問題は決着がついてしまいます
結論として、はじめから”いじめ”は無いとしてしまうのです

言葉だけでなく、テレビやインターネットによる映像も
それ自体は、けして経験でも事実でもありません
多くが事実であったとしても、全てが事実であるとは限りません
真実は事実を見極めることで、明らかとなるのです
事実を見極めるためには”経験”が重要で
自分の目、自分の感覚を信じることです