新庄選手の引退会見で大変印象深い場面がありました
彼は、会見台に、使用していたグローブを載せて、会見に応じていました
プロになって、はじめてもらった給料で買ったグローブだということです
いつも大切に扱ってきたとのことです

イチロー選手も、大変丁寧にグローブを扱い
大事にしていることが知られています

職人なら、道具を大切に扱うのは、我が国の伝統といっていいでしょう
野球選手もまた、日本人であり、職人であったのです
彼らの人気の、表面からは見えない、日本人の心情に訴えるものは
底にある日本的精神であったのかもしれません

私は道具こそが財産であり
自分専用に使える道具が私有財産であり
私有財産は肉体の延長であるという考え方の持ち主です
そして私有財産こそは自由を担保するものだと考えています
したがって、道具を大切にすることは
自由を大切にすることであり
自分を大切にすることだと思うのです

新庄選手の引退会見は、私にとって彼の意外な一面を見る機会となりました
彼はプロ野球の世界に自由に自己を実現する挑戦を続けました
彼のしてきたことの全てを肯定的に見ることは、私はしません
しかし野球というルールで縛られた世界にも
なお、自己表現の可能性があることを模索したのが
彼の野球人生であり、注目すべきプロスポーツマンだったと思います

ルールに縛られた野球の世界にも
自由に自己表現する余地があることを、新庄選手は人々に示しました
それはまた、プロスポーツ選手の気構えを示すことでもありました
できることなら、全てのプロスポーツ関係者は
彼の生き方から、何かを感じてほしいと思います

それにしても
彼の今後は、どんな人生となるのでしょうか・・・