分断国家と聞いて、今の若い人達はピンとくるでしょうか
私の子供の頃は、世界政治を語るキーワードの一つでした
東西ドイツ、南北ベトナム、そして南北朝鮮です

1975年、米軍の撤退により、ベトナムは北が統一しました
1989年、ベルリンの壁崩壊により、ドイツは西に統一されました
2006年現在、南北朝鮮は、北がミサイルと原爆を使って統一を模索しています

私の子供の頃は、大人達は
日本は分断国家にならなくて良かったと話していました
当時の世界政治の主要テーマの一つが分断国家の問題でした

今から思えば、当時の日本の大人達は自分達の幸運を喜ぶばかりで
現実を正しく認識できていなかったと思います
日本こそ、最大の分断国家でした

大日本帝国は第二次世界大戦敗北後
樺太、千島、北朝鮮をソ連
本土、南朝鮮、南洋諸島を米国
満州を中華人民共和国(北京政府)
台湾を中華民国(台湾)に
それぞれ分割占領された後、分断されたのです
分断の悲劇は樺太、千島、満州、朝鮮、台湾、ミクロネシアで起こりました

その間、本土の日本人は一国平和主義を満喫しました
戦後の日本人は本土の外にいる人々や外国人への関心を失いました
ひたすら、日本の国の中で、念仏のように平和を唱える
自閉的な民族になりました
外国の出来事や戦争への想像力を著しく欠く民族になりました