科学技術それ自体は、民族も言語も超越した普遍の真理です
しかし、それを使って生み出される産業や製品は
国民性や政治体制を強く反映したものとなります

松下電器グループの創業経営者、松下幸之助は
私の子供の頃から既に全国的な有名人でした
私にとっての松下幸之助の印象は
金儲けの上手なお爺さんというものでしかありませんでした
自分が経営者になってから、松下の事業と人生を書物を通じて知りました
そして、そこに一貫した方向性があることに気付いたのです
それは、働く者と家庭への愛です、さらに国家への愛です

日本が、人々に喜びを与える産業の発展で、高度経済成長を遂げたころ
ソ連は軍事産業の発展に血道をあげていました
やがて行き詰まり、崩壊することになりました
”死の産業”は国を疲弊させ、最後は国そのものに〝死”をもたらしました
ソ連はロシアと名を代え、今ではけっこう元気です
しかし私の見るところ、ロシアの元気は石油輸出の好調に支えられたものです
けして彼らが”死の産業”から”愛の産業”へと転換したわけではありません
あいかわらず天然資源と武器製造が彼らの二大産業です

ソ連(ロシア)製の武器は二流ですから、先進国には売れません
その市場は貧しい発展途上国、未開発国です
それらの国々や民族は、天然資源や農産物を売って得た貴重な外貨で
これら兵器を買い、原住民同志で殺し合いを始めるのです
これでは、いやでも地球規模で貧富の差が拡大します
旧ソ連発の”死の産業”は地球規模で”死の連鎖”を起こし
貧富の差を拡大し続けています