愛情に関わることで、この世に楽なことなどありません
愛には何らかの自己犠牲が伴うため
子育てをはじめとする家族への愛、国家への愛
そして恋愛にしても、けして楽しいだけでは済まされないのです
人生に安逸だけを求めるなら
どこかで、愛を諦めた人生を想定しなければならないでしょう

文明が発達し、科学技術の力で、私達は快適な生活を手に入れました
かつては特別な富裕者しか出来なかったことが
今では、普通の人ができます
自家用車を持つことも、海外旅行をすることも
私の子供時代には、庶民には夢でした
今では初任給で海外旅行に行けますし、新車購入のローンが組めます

便利さと快適は文明の進む方向です
リモコンスイッチは寝そべったままテレビを観ることを可能とし
携帯電話は、ベッドの中でもトイレの中でも電話が自由になりました
寝そべったまま情報を集め
好きな時に好きな場所で好きな人と会話が出来るようになりました
科学技術は、ささやかな不便すら次々に解消していきます

私は文明と科学技術の進歩を否定する者ではありません
しかし、文明と科学技術が”便利と快適”しか目標を見出せないとしたら
文明人の生き方は次第に”愛”から遠ざかるような気がします
自己の安逸のみを求める生き方は、愛の対極に位置するものだからです
他者との関係を否定するなら、究極の安逸は死です
文明と科学技術が愛を忘れるなら
文明と科学技術は人々を死に追いやることでしょう