言語と文化を共有する民族が一つの国を作る
それが近代民族国家です
しかし地球上には国家を持たない民族がいます
かつてのユダヤ人は、まさにそうした民族の一つでした

第2次大戦後ユダヤ人国家イスラエルが建国されると
入れ替わりにパレスチナ人は国家(国土?)を失いました
国家を失ったパレスチナ人の中には、テロリズム以外に
自分達の存在を訴える手段は無いと考える人々が多数います

トルコやイラクに住むクルド族という民族も自前の国がありません
彼らが常に迫害の対象となっている事はよく知られています

近代民族国家は戦争の主体であり、暴力や差別の主体でもありました
ナチスドイツによるユダヤ人差別と虐殺は
近代民族国家がなした、国家を持たぬ民族への差別と虐殺の代表的な例でしょう
したがって、近代民族国家を悪の象徴のように考える人もいます

共産主義者は民族主義(ナショナリズム)に対し
国際主義(インターナショナリズム)を唱えました
この言葉の響きが良いらしくて、多くの知識人がこれに共鳴しています
しかしその実体はいかなるものでしょう
旧ソ連(現ロシア)や中国を見れば一目瞭然です

旧ソ連でユダヤ人や、チェチェン人その他少数民族はどうなったでしょう?
現在の中国でチベット人や満州人、ウイグル人はどうなったでしょう?
結論から言えば、国際主義というものは
多数派民族が少数民族を服従、消滅させることにほかなりません
土地を奪い、文化を奪い、生命を奪うのです

国際主義を唄い、愛国心を笑い、民族の伝統や文化を否定する人がいます
共産主義者の他にも、自由経済主義者の中にも、たくさんいます
そうした人々は国家を失う本当の怖ろしさを知らないのです
あるいは、確信犯の売国奴です
そして売国奴には土地所有権を攻撃するという共通性があります
彼らの本当の狙いは土地を奪うことなのですから