親王誕生の話をしているとき
知人の一人が
天皇がいなければ、上手くいかないものなのでしょうか?
と私に聞きました
なるほど、もっともな質問です
天皇と、私達一般の日本人との間には
実務的関係も実利的関係もありません
だから、一般の日本人の中には
天皇の存在の意味や意義の分からない人がいます
そこで私は次のような話をしました

20世紀の半ばまで、アジア・アフリカ地域のほとんどの国は
欧米諸国の植民地にされ、抑圧と搾取に喘いでいました
日本が第2次大戦で、これら植民地勢力と戦うことにより、
アジア・アフリカ地域に民族自決の動きが大きくなりました
これが第2次大戦後の世界政治の大きな流れとなります
膨大な犠牲者を出した独立戦争、あるいは政治的妥協によって
多くの新興独立国が、アジア・アフリカ地域に誕生しました
その後、それらの国々は搾取のない自由な発展をするはずでした
はたして現実はそうなったでしょうか?
内戦に次ぐ内戦で、すっかり疲弊してしまった国もたくさんあります
欧米に伍して、なんとかやってる国は
日本を中心とする東アジアの国々だけです

日本では、現在の総理大臣も、徳川幕府の将軍も
天皇陛下が任命しています
実際に選ぶのは天皇ではありませんから、これは形式的な行為です
一番偉いのが天皇陛下であるという形式が守られていることが重要なのです
日本で一番偉いのが天皇陛下であることは
戦国大名ですら知っていたのです
天皇に逆らえば逆賊とされます、犯罪者の扱いになります
政治のような世俗的権力は、天皇の承認を得てはじめて
日本国の公的権力となるのです
そうでなければ、ただの広域暴力団と同じです
いつ征伐されてもおかしくないのです

もし天皇がいなければ、どうなったことでしょう
一番強い者が、最高権力者となることになったら
暴力団の勢力争いのごとく、血で血を洗う抗争が延々と続くことになるでしょう
日本は天皇のもとで、国内統一と平和が維持されました
それが私達日本人に、自由と発展をもたらしたのです