愛とは何か?
世間では”愛”が、あまりにも恋愛とともに語られてきたので
愛について語ることが
ひどく気恥ずかしいものになってしまいました
私は青春時代、愛について語ったことは
たぶん一度も無かったと思います
読んだ本の中に恋愛が出てくることはあっても
恋愛小説を読むことはありませんでした
私が愛について考えるようになったのは
結婚して子供が出来てからでした

妻と出会った時
このかわいい娘と一生一緒にいたいと思いました
一生大事にしようと思いました
しかし、それが”愛”であるかどうか
私は考えることはありませんでした

結婚から半年余りで
私は勤めていた会社を辞めたので
その後、妻と二人で過ごした時間は
父や祖父と同居の日々ではありましたが
互いを思いやりながら、二人の生活のベースを作り上げる
静かな濃密な時間でした
ほんとに、たっぷり時間がありましたので
二人で一週間ほどハワイ旅行をしたり
人から見れば、ちょっと
うらやましい生活だったかもしれません
沢山の子供に手を焼く今日から思えば
懐かしくも、少しさびしい日々です

私達の生活が変わったのは
子供が出来てからです
まず、私がまったく変わってしまいました
この小さな生命を守るためなら
何でもしてしまうという
強い衝動に支配されるようになったのです
その時から、私は”愛”を観念ではなく
実感をもって認識するようになりました
愛は私にとって、観念ではなく、現実でした