出産後、動けぬ妻に代わって
私は毎日、藤沢市民病院未熟児病棟に通うことになりました
妻の母乳を冷凍パックにして、それをアイスボックスに入れ
長男の面会に通っていたのです
そんなある日
面会の帰りのエレベーターで
ベビーカーに赤ちゃんを乗せたお母さんと同乗することがありました
大きな赤ちゃんだな、というのが私の第一印象です
長男を見慣れた目には、その様に映るのは当然です
私はそのお母さんに同情しました
彼女が可哀相だと思いました
大きな赤ちゃんは、可愛くないと感じたからです
その点、自分は幸せだと思いました
長男は、あんなに小さくて可愛い赤ちゃんなのだから・・・・・

エレベーターを出て廊下を歩きながら
私は、エレベーターの中の、自分の心理の可笑しさに気付きました
「早くも親バカだな」
心の中で、そう私は呟きました