赤ん坊の処置が終わるまで
私と義母は未熟児病棟の外で待たされました
ベンチに腰掛けた義母は、両手で顔を蔽い
背を丸め、うつむいたまま、じっと動きませんでした
その全身から悲しみが伝わってきます
とても会話のできる雰囲気ではありません
義母は救急車の中で
一体何を見、何を感じたのでしょう
義母が見た長男の様子など
聞けるような状況にありませんでした
私の記憶にある唯一の義母の言葉は
「今夜が峠だね、全然息をしてなかった」
という呟きでした
それが、いつの時点の言葉であったかも
さだかには思い出せません