2005/03/24 | プレイボール

2005/03/24

部屋から、すべてのものがなくなり、空の部屋で一人ぼーっとしている。
今のとこに住んで3年。振り替えればあっという間か、また、夢のような時間を過ごしたような気がする。
引っ越しにあたって、いろんな物を処分した。思い出深いもの、買ったことさえ忘れていたもの、本、服、いろいろ。いくら高価なものを買っても、捨てるときには何も感じないものさえある。愛着のあるものなんて、安くてくだらない物のほうが多いのかもしれない。
自分の場合は、電車の切符。ただの紙切れなのに、様々な思いがつまってて、捨てきれないまま財布の中にしまっている。物には、それを買った時の喜びや、その時の自分を思い出させてくれるような力があると思う。物の価値は、値段の高さではない。どれだけ人間の感情を呼び戻すかではないだろうか。

空虚な部屋にたたずみながら、ふとそのような感覚にとらわれてしまった。