よく漫画とかで、幻の敵を攻撃しても、空を斬るだけでダメージを与えられない、というのがある。わかる存在は、その幻への攻撃が偽物への攻撃と同じだと想像しやすいだろう。偽物とは、いわば、個々の心が作り出す幻だ。勿論、この世界の全てが幻想ではあることを忘れないでもらいたい。個々の心が作り出す為に、それぞれ個々の心が変わらなければ、偽物は決して終わらないのだ。だからこそ、偽物を攻撃しても何も終わらない。それぞれ個々の心の問題なのだ。何度も言っているが、偽物が効力を示すことができるのは、まだ真実だけを求めていない存在にだけだ。真実だけを求めていないということは、まだ特別性を大事にしており、この世界(あらゆる存在にとって今いる世界)に留まりたいと願っているということだ。だからこそ、エゴの欺きが効果を示し、偽物が効力を表す。真実だけを求めているのなら、偽物などが何だというのか?真実だけを心から求めている存在がいつまでも、偽物に騙され続ける筈がない。つまり、偽物がどうのこうのではない、自分自身の心の問題なのだ。外側に罪を投影するから、偽物を攻撃せざるを得ないだけだ。心が真実だけを選択する決意をしなければ、偽物は終わらない。変わらなければならないのは外側でなく内側だ。