あなたへ | 福島市発 チワワの虎太郎と組長の日記

福島市発 チワワの虎太郎と組長の日記

組長と呼ばれています。 福島市から、日々思いついたことなどを綴っています!

高倉健さんが先ごろお亡くなりになり、昨日はテレビで彼の遺作となってしまった「あなたへ」が追悼番組として流されていました。

映画の設定は、妻に先立たれた男が妻が残した遺言によって、北陸の富山から長崎の平戸へと車で旅をする。
妻は亡くなる前に遺言書を2通残しており、その一通には「自分の生まれ故郷である平戸を訪れて、自分の遺骨を近くの海に散骨してほしい」と書かれていた。
そして、もう一通は平戸の郵便局止の手紙になっていて、受け取れる期限があり、男が受け取りに来るのを待っているという内容でした。

男は自ら車を運転して平戸へと向かいます。
そして、この間にいろんな人に出会い、その中で自分と妻との関わり合いを確かめていきます。
そして、最後に平戸の郵便局で手にした手紙には、ただ一言「さようなら」とだけ書かれていました。

男は落胆します。
ただこれだけしか書いていない。
でもその時平戸の食堂で優しくしてくれた女性が奥さんの気持ちを伝えます。
これが堪りません。
女性だからこそ、亡くなった奥さんの気持ちを伝えることができたのだと思います。
男はこの言葉を聞いて妻と一緒に居られた時間をそれでよかったのだと悟ります。
出逢った人たちが、また支えてくれる。

人生とはそうだと思います。
誰もがいずれはこの世を去ります。
別れの形は人それぞれに違うと思いますが、先にこの世を去る人は残る人の幸福を願ってこの世を去っているということをまさに教えてくれました。
この世に残された人は、これから先も幸福に暮らすことが供養になるということだと思います。
幸福に生き抜くことが妻への感謝となると女性は教えてくれます。
自分がいないことで自分自身を見失わないでほしいという遺言の手紙だったのです。
散骨は、夕日の綺麗な海の上でした。
真っ赤な太陽が沈む、そんな夕日の中で散骨されました。
素晴らしい夕焼けの美しさがその悲しみを一層深くさせました。

もう一つ感動したシーンがあります。
散骨のため船を借りますが、その時に若い漁師が船頭役をしてくれました。
彼はこの漁村で漁師として生きるという、そしてもうすぐ結婚するんだという。
相手の女性は7年前に漁師のお父さんを海難事故で亡くしていますが、それでも「海が大好きだ」という。
「海が大好きだから、お父さんと同じ漁師の俺と結婚してくれる。俺は彼女を絶対に幸福にする。」
とても素晴らしい、感動する場面でした。
この映画の感動を心に残し、忘れないようにしたいと思います。

名優・高倉健。
彼の新しい作品がもう見られないことは残念ですが、夕日を見るたびこの映画のことを思い出すと思います。

多くの感動をありがとうございました・・・