
東京電力が起こした原発事故の関係で、福島県が全ての県民を対象に行っている健康管理調査の一つである外部被ばく線量の推計調査が残念な状態になっています。
これって、対象者が約206万人にものぼる大規模調査ですが、問診票を回答した県民は2割強しかいないという状況。
これって、対象者が約206万人にものぼる大規模調査ですが、問診票を回答した県民は2割強しかいないという状況。
推計した結果の通知も遅れ気味。
人員不足に加え、回答内容に不備が多くて、確認作業が欠かせないため、これまでに通知を終えたのは回答者の約8%に過ぎず、被ばく線量を知った県民はまだ2%にもならないとのこと。
人員不足に加え、回答内容に不備が多くて、確認作業が欠かせないため、これまでに通知を終えたのは回答者の約8%に過ぎず、被ばく線量を知った県民はまだ2%にもならないとのこと。
調査では、昨年の3月11日から7月11日までの行動を住民自身が記憶に基づいて問診票に記入、返送して、その間の4か月間の被ばく線量を割り出すというものなのですが、既に事故が発生してから1年半も経ち、当時の記憶が段々と薄れる中、記入の煩雑さもあって、どうも回答する人が頭打ちになっているようです。
特に記入する4か月のうち、3月11日から25日までの15日間は、1時間単位で滞在していた場所や屋内だったか屋外だったかなどを細かく書き込むようになっていて、既に当時の記憶をたどるのは困難な状況。
私の場合も、事故が起きた直後の何日間は、それでもまだ鮮明に覚えていましたが、その後はさすがに時間単位までの記憶は曖昧な状態で問診票を記入した次第。
私の場合も、事故が起きた直後の何日間は、それでもまだ鮮明に覚えていましたが、その後はさすがに時間単位までの記憶は曖昧な状態で問診票を記入した次第。
自宅にずっと居続けた私でさえ、そんな状況ですから、ましてや浪江町や大熊町などから強制的に避難を余儀なくされた人たちは、当時、記録を取る余裕なんてなかったでしょうし、その後、避難所を転々とし、ようやく仮設住宅に落ち着いた頃に、『それでは当時の行動を思い出して出来るだけ詳しく問診票を書いてください』なんて言われても、どんなに記憶力が良い人でも絶対に無理としか思えません。
推計の結果はさておき、県民全員に自分が外部被ばくした線量の推計値を知らせたいという福島県の取り組み自体は確かに素晴らしいことだったかもしれませんが、如何せん日々の行動を自らがどこまで覚えているかに頼った調査の限界を感じる結果になったようです。