


福島市北郊の東北有数の温泉地である飯坂温泉と福島市内を結ぶ交通手段として大正13年に開業しました。
「飯坂電車(いいざかでんしゃ)」又は「いいでん」の愛称で呼ばれています。
沿線は住宅街ですが、いわゆる大都市ではないのでマンションなどが密集しているわけではありません。
言うまでもなく、温泉へ向かう温泉客のためにこの電車は存在し、かっては皆この路線を利用して温泉宿に向かったものです。
しかし、昨今は景気の影響や自家用車の普及によって温泉客はめっきり減ったようです。
したがって現在では観光用としてだけではなく、通勤・通学の手段としても地元では親しまれています。
第三セクターの路線以外では東北地方で唯一、県庁所在地の駅に乗り入れる私鉄線でもあります。
福島駅を発車してしばらくは、JRの新幹線や東北線と並走しますが、まもなく離れると終点まで飯坂街道に沿って走ります。
最初の数駅までは、周囲は住宅街であり、民家の軒下を縫っていきますが、やがてちょっと大きな川を渡ると、家は少なくなり、果樹園の中を走って行き、最後は急坂を登り終えると摺上川の河畔にある終点飯坂温泉駅に着きます。
かつては、色んな形のカラフルな電車が走っていましたが、現在は東急電鉄から譲り受けたステンレスの車両が2両か3両編成で運行されています。