今まで注力して進めてきた企画で、
4月に企業に入社した障がい者の8月のレポートを読んだ。
非常に感動した。
初めてお会いしたときは、自分自身、
不安を残しながらも紹介したのを覚えている。
当然、企業からも突っ込まれた。
何とか企画の趣旨をご理解いただき、採用していただいた。
4月から何度かお会いしているが、
日に日に顔色が良くなるのがわかる。
「目標」を持ったのが一番の薬だと笑って話していた。
いろいろ伝えたいが、うまく言葉にできない自分が情けない。
本人の報告レポートを載せさせていただきます。
(個人情報、企業が特定できない範囲で)
何か感じていただけるとうれしい。
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私が病気を発病して以来30年になりますが、この間、なんとか大学まで出ることができ、またいろいろな職業を体験してまいりましたが、その間は病気を隠しながら、また病気と闘いつつなんとか今日まで生きてくることができました。1日4回の薬の服用もまず「人目に触れぬように」気を使いつつ、健常者を装って学校に通い、また、仕事を続けることは私にとっては本当に重圧でした。
しかし、 株式会社に「障がい者」とご認識いただいた上で、採用していただいたことで私の「生き方」が変わりました。現在の職場環境は程度の差こそあれ、多くの障害を持った人々に囲まれ、またそういった人々と係わり合いを持ちながら仕事をこなしていくことに楽しさと生きがいを見出すことができました。
では、多くの障がい者がそれぞれの能力に応じて仕事をしており、また皆さんいずれも「いきいきとして」働いていることに私もある意味で「喜び」を感じております。皆が自分と「ピア(同種)」の存在であることに仕事をしていてもある種の「安心感」を覚えます。私は、「人付き合い」が極めて苦手なので、これまでそういった職場をあえて避けてきましたし、正直に申しまして「接客業務」に「苦痛」を覚えたことも事実ですが、多くの同僚たちのご助言、ご協力を得て何とか仕事をしてまいりました。
ところで、私はもともと には興味がない生活を送ってまいりましたが、この度 株式会社に入社できましたことで、自己の会社がどういった会社で、社会的にどういう立場にあるのかといったことに意識を向ける「帰属意識」も生まれました。 の前を通ると、自己の会社の製品が使われているのか、ポスターを見かけると、自己の会社の製品ではないか、といったことに興味を持ちます。また、現在テレビコマーシャルで流される会社の製品についても大変興味を持ち、今後ますます発展できるよう一社員として気分が高鳴るのを覚えます。
最後に、私は障がい者となってこれまで自分なりに様々な苦労をしてまいりましたが、 株式会社に入社することができ、やっと一社会人として独り立ちできましたことにこの上のない充実感を覚える今日です。これまでは、障がい者として「生活保護」を受け、様々な意味で「社会の隅」でしか生きることができませんでした。障がい者を取り巻く環境、特に私は地方出身者(三重県)ですので、地方での環境はなかなか改善を見ません。私のような精神障がい者は、病院で隔離された生活を余儀なくされるか、あるいは社会から遠く離れたところでしか生活をすることができず、現在の私のような「恵まれた環境」で社会人として自立することは希な状況にあります。私は、この度の就職活動を通じて、多くの人々、ハローワークまたそこを通じて知遇を得ました株式会社 各福祉施設等々のお力添えで社会に復帰することができました。また、 株式会社を含め、多くの企業が障がい者の就職、社会復帰にご理解があることに大変な敬意と尊敬を感じております。こういった状況が今後ますます広がり、また地方においてもその恩恵を受けられるような状況になることを強く望んでいます。