幣立神宮の斜め向かいに天然酵母のパン屋さんがある。
そこで遅めの昼食をとり、お土産にマフィンを買ってクルマに乗った。
観光案内所のおばさまが、幣立に行ってから空港に行くなら、
一度引き返してからの方がわかりやすいと言っていた。
言われた通り、少し道を引き返し熊本空港に向かった。
ナビに導かれ走って行くと、道の駅が見えて来た。
道の駅好きな私はもちろんクルマを止め覗きに行った。
田楽館が併設されていた。
高千穂のがまだせ市場で既に野菜は仕入れてある。
特に目新しいものもなかったので、早々に引き上げる。
また、そこそこクルマの通る道を更に走り始めた。
何回か左折を繰り返し、氣がつくと深い山道に入っていた。
地図を確認するともうとっくに現れていいはずの白川水源がない。
「ここは何処?」
ナビは・・・
何を思ったかぜんぜん違うルートを選んだようだ。
行けども行けども山景色。
対向車も後続車もないままに、ひたすら山を駆け抜ける。
しばらく登ると全然知らない水源が見えて来た。
『そういえば・・・』
幣立を出る時、ナビは到着予測を2時間と出していた。
聞いていた時間は1時間ちょっと。
あれ?っとは思ったが、考えたくないという意識がそれを抹消した。
そうか。
最初から違う道を選ばれていたんだ。
人は、自分の信じたいことを信じるように出来ている。
かすかにあれ?っと思っていても氣づかぬ振りをして通り抜ける。
それはいい悪いではなくてそういうものなのだ。
だから、
どちらの道が必然であったかはわからない。
どんどんと一本道は続き、更にクネクネを繰り返し
相変わらずすれ違うクルマはいない。
誰もいない山にひとり。
スピードは出し放題、快適なハンドルさばき。
ゲームセンターのようなクネクネした細い道を
どんどんどんどん飛ばし続ける。
自然とクルマと一体になり、なんだか不思議に楽しくなってくる。
「サイコーだー!!」と叫んでいた。
しかし、不意に真逆の感情が押し寄せ始める。
『ちゃんと辿り着けるのか?』
私はよそ者で土地勘もなく、
ここにいるがここに来たかった訳じゃない。
もし、このナビが全然違う道を示していたのなら、
私は辿り着くことが出来ないんじゃないだろうか?
不安が不安を呼び、だんだん怖くなって来る。
私の意図とは違う!
私が望んだのはこの道じゃない!!
宇宙は宣言して来る。
あなたのシナリオ通りには行かないことに氣づいて。
だって、あなたは任せると言ったじゃない。
必ず辿りつけるけど、どの道かを選ぶのは私の役目。
宇宙への全面信頼。
ゴールは一緒だけどそこへ向かう道を私は選べない。
まさかね、こんな形でダメ押しをしてくるとは・・・。
襲い来る恐怖心と猜疑心と闘いながら、
ただただ目の前の道を必死に走り続ける。
パッと眼前が開け、阿蘇の山上のファームランドに出た。

これで、私の阿蘇・高千穂の旅の記録は終わりです。
2泊3日の短い時間の中に
たくさんのエッセンスが凝縮されていました。
何をどう捉えるか?
それによって現れて来る現実が変わって来ます。
どこにいたいのか?
何をしたいのか?
その選択によって自分の立ち位置が変わる、
そういったことがこれから加速度的に起こってくるように思います。
さて、あなたはどの道を選びますか?
Universal-Flow
すべては宇宙の望むままに*最後までお付き合いくださり、ありがとうございました

素敵なみなさまに感謝を

写真は釈迦堂で撮ったものです。
