八大龍王水神社から、市街地へ取って返し、
高千穂神社へと向かう。

相変わらずエンジェルナンバーは出現し続ける。

333

三位一体
心身魂
トリニティー、父と子と聖霊と・・・。

時刻は昼を回った。
「お腹が空いたな~」と思うが、
ひとりでどこかのお店に入る氣にならずそのまま神社へと向かうことにする。

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大きな駐車場にクルマを止め、鳥居をくぐる。
空気感が変わる。
この瞬間がとても好きだ。

階段を昇って行くと、本殿が見えて来た。

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天孫降臨の伝承地を古くから守ってきた高干穂神社。
平安時代以来1200年以上の歴史を持つ。
神社の伝承では、天慶年問、
豊後の豪族.大神惟基の子・政次という人が、
二田井家の養子となって家を興し、
十社大明神を高干穂郷の総社として崇め、
広く郷民の信仰を集めたという。


主祭神は高千穂皇神(たかちほすめがみ)、十社大明神

高千穂皇神とは、
迩迩芸命(ニニギノミコト)、木花佐久夜姫(コノハナサクヤヒメ) 、
日子穂穂手見命(ヒコホホデミノミコト)、豊玉姫(トヨタマヒメ)、
鵜葦草葦不合命(ウガヤフキアエズノミコト)と
玉依姫(タマヨリヒメ)の総称。

十社大明神とは、
神武天皇の皇兄、三毛入野命(ミケヌノミコト)と
その妻子神9柱の総称。

他に五瀬命(イツセノミコト)、稲飯命(イナヒノミコト)、
佐野命(サノノミコト)を合わせた四柱を
四皇子として境内の四皇子社に祀る。



木花佐久夜姫のエッセンスを手に入れたくて
ローズクォーツの勾玉のペンダントを買った。

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拝殿に手をあわせる。

 ずっとずっと続く道。もしくは階段。
 神へ続く道を歩きなさい。


中で、祝詞が聞こえ始めた。
そっと耳を澄ます。

そういえば、
高千穂神社では毎晩『夜神楽』が行われるという。
「神楽、観たかったな~」

私は神を楽しませるための催しが好きだ。
お神楽とか、お祭りとか雅楽の音とか。

すると、そばにいたおばさまが言った。
「あっちよね、神楽殿。早く行きましょ」

あれっ?
昼でもやるのかな?

おばさま達について行くと、神楽殿に『本日貸し切り』の文字があった。
バスツアーのおばさまたちの団体が貸し切りで神楽を観るようだった。


これ、ラッキーなのです。
神楽、台詞ないからね~。

そして、聞こえて来る太鼓の音。
ベンチに座って扉の向こうから見物させていただくことにする。

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お題は『天の岩戸開き』
繰り返す太鼓の響きと、朱と金の衣装が
とてもとても素敵だった。

天気は相変わらず落ち着きがなく、
時にパラパラと雨が落ちて来る。
神楽見物をしているうちに、もう後はどうでもよくなって来てしまった。

『これ観たら帰ろうかな・・・』



ふと、幣立神宮を思い出す。
そういえば、右の道に行っていない。
東御手洗。
田んぼが美しく、八大龍王宮があると言っていた。

『帰りにもう一度寄っちゃえば?』

昨日の友の声が蘇る。


そうだな~。
時間もあるし行ってみるか・・。

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地図を広げてみると、なるほど熊本空港へ行くには
それほど道を外れる必要もなさそうだ。

クルマのエンジンをかけ、高千穂を後にした。

クネクネと昨日来た道を引き返して、
40分も走っただろうか、

左右に 2255 2255
型が整ったぞ。本流に帰るぞ。

ラッキーナンバー 1717
祝福。開花。

相変わらずのエンジェルナンバーの中、
幣立神宮が見えて来た。

昨日と同じ位置にクルマを止め、
昨日と同じ鳥居をくぐる。
また雨が降っていた。

相変わらず長く続く石段を登り、
国旗を掲げた質素な佇まいの本殿に着いた。

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待っていたかのように神主さんが大麻(おおぬさ)を持って現れた。
お参りをさせていただこうと進み出ると
こちらへ来なさいと言うように手招きされ、
右、左、右と大麻を振ってお祓いをされた。

「ありがとうございます」

お礼を言い、ご朱印をいただく為に上がらせていただく。

「そこのご朱印を使って」

そう言われ自分でご朱印を押す。
そうしていると神主さんに話しかけられた。

「ハワイ行って来たの?」

「え?」

「ハワイ。背中の模様がね、ハワイみたいだったから」

「あ、ハワイ行きました。好きなんです、この柄」

「そう、私もこの間行って来たよ」


ひとしきり、そんなやりとりをしてから
昨日ひとりぼっちになってしまった左の鳥居へと向かった。

今、雨は大して降ってはいない。
だけど、地面は昨日からの雨模様でグシャグシャなまま。
今日はスニカーの足が、間違いなくそこへ連れて行ってくれる。
今度こそ、右手に道をとり階段のように置かれた足場を降りて行く。

しばらく行くと、山に囲まれた田んぼに出た。
ここがみんなが言ってた場所ね。

稲の植わった田んぼを見ながら、
天河弁財天の裏にあった稲所を思い出した。

なんだろうな。
稲穂って神聖な雰囲気がある。

そして、その田んぼの左側に素敵な鳥居があった。


素の木で出来た鳥居に龍があしらわれている。

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八大龍宮。
古の昔より八大龍王が鎮まる所とされていて
北辰妙見(ほくしんみょうけん)の大神が祀られている聖地だという。

お宮に参拝し、2度目のチャレンジでようやく来れたことを感謝する。
左の湧き水をペットボトルに汲んでいたら
母娘がふたりでやって来た。

母が話しかける。
「どこからいらっしゃったの?」

東京からだと答えると
「まぁ、娘も東京にいたのよ」と言った。

しばらくご一緒した後、
「また追いつかれちゃうかもしれないわね」

と言って母娘は去って行った。



またひとりになり、静かに広がる山景色を眺めた。
「さぁ帰るか」

道を引き返し始めた。




お互いを氣にかけながら昇る母娘を前に見て、
ゆっくりと元来た鳥居をくぐった。

拝殿の前で、娘が転びそうになる。
ガクッと足が崩れて履いていたサンダルのひもが切れた。

なんのシンクロか、
そのサンダルのひもは何故か鼻緒型。

神主さんが氣づき大丈夫かと声をかける。
そして、
「昔は鼻緒はすげたものだよ」と言った。


その母娘を横目で見つつ、すげるものは何かないかなと考えていた。
特に何も持っていない。
そのまま拝殿を背に階段を下って行った。

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この神社の石段、とても長い。

ずっと降りて行きもう少しで終わりという時、
目の前に青い生き物が見えた。

「またミミズ?」

そっと近寄ってみると、顔があった。

「蛇だ」

それは、昨日のミミズと同じ長さ、同じ青の蛇だった。

ゆっくりと階段を右から左へと渡り、
そっと草むらの中に消えて行く。

蛇・・・。

龍?


後から氣づく、左京さんの伝説を彷彿とさせる
青い蛇の出現だった。



阿蘇・高千穂11/何故か迷子 へ続きます。
お読みくださりありがとうございますニコニコ
次回、最終回
星