- 著者: 手塚 治虫, 小林 準治
- タイトル: 手塚治虫博物館
私は「アトム」世代だ。
TVの第一話は思い出せないが
最終回で涙したことを思いだせる。
マンガ本が欲しくって
本屋の店先で「買って買ってコール」をして
母親を困らせたことも思い出せる。
冷蔵庫や本棚におまけのシールを貼り付けて
(これがまた取れない)怒られたことも思い出せる。
全集を集める野望は挫折したけれども
中学生の時に買った「火の鳥」初版本は宝物。
昔のマンガ少女はいつまでも手塚ファンだ。
たまたま本屋の新刊のコーナーで見つけた
この本。
私が今、コンテナ園芸に興味があるもので
「植物編」を見た。
(動物編、植物編、花編、草花・有用植物編・・などに分かれている)
見覚えがある場面が
描かれている植物ごと(ぶな、くぬぎ、かば、シダ・・・)に分類されている。
場面それぞれのストーリーは知っている。
読んでいた昔の私は
話に夢中で、描かれているはじっこの植物など注目しなかった。
「動物編」に集められた動物たちは、なんとなく名前は分かるし
手塚が丁寧に描いていることは分かっていた。
ところが、植物に関しても想像外の緻密さだった
そのことを
この本で発見した。
手塚が子どもたちに教えたかったものは?
自分の知識を全部教えたかったのか?
身を削って見せたかったものは何だったろう?
・・・読みながらウルウルしてしまった。
私も「子どもたちの一人」として、何かを受け継いでいれれば、いいんだけどね。
「親の心子知らず」なのかな。
(ウチの父と手塚治虫は同い年なので
なんとなくそう思ってしまう。)
ちなみに♪
「ヒョウタンツギ」はキノコの一種。
有用植物のジャンルに入っている。
キノコのくせに
元気だわっ!
注:「ヒョウタンツギモドキ素材」は 「源氏のしっぽ」
からお借りしています。