今回はそこに焦点を当ててみたいと思います。
結論から言うと、昇圧剤だけで治る子はあんまりいないと思う。
昇圧剤は血圧を操作する薬なので、どうしても穏やかな作用しかないし。
うちのにーちゃんは結構短気なところがあって、
2週間ぐらい飲んでもあんまり変わらなかったので、
「もうこんなの飲まんわ!

となりました

そこではじめて、今までどれだけ薬にばかり頼って根本原因ということを考えてこなかったかについて、気づかされた。
漢方の先生などにも話を聴いて、とてもいい勉強になりました。
薬をもらうと、それで安心して思考停止してしまう人が多いんですね。
その点、うちは早々に病院も薬もやめてしまったから、
頼るアテが無くなって、
「で、どうするよ?

ってことになって、
仕方なく必死にいろいろ探求した結果、
心のケアの必要性に早い段階で気づけたのかもしれないなぁ。
でもなかなか、患者とその家族だけで原因を掘り下げていくのは難しいので、病院は、本来その手助けをする役割を担わなければいけない。
しかし、そこまでできている病院は、まだ非常に少ないというのが現状のようです。
大阪医科大学附属病院の田中英高先生の診察が大人気で、半年から1年待ちという鬼のような予約状況なのはなぜかと言うと、「その手助けができる、日本で数少ない医師である」からですよね。
起立性調節障害は心身症(ストレスが身体の不調となってあらわれる身体疾患)です。
ただし、ストレスが関係しない、純粋な循環器系疾患のケースもあるそうです。
「起立性調節障害サポートグループ」のサイトには、
「ODと一言でいっても病気の本態は同じではなく、それぞれの子どもについて、からだと心の両方からアプローチするという、心身医学的な診療が必要です。」
て書いてあります。
まさしくこのことですね。
「心身医学的な診療」
これです。
昇圧剤は対症療法なので、表面的な症状を除去するに過ぎません。
表面的な症状を除去しなくて良いと言っているのではありません。
それも、重要です。
頭痛や腹痛が酷い場合は、まずは薬で痛みを抑えてあげないといけません。
だけど、それだけでは、身体の不調にしか注意が向いておらず、
肝心な心のケアがおろそかになっている状態です。
元栓を締めてない状態ですね。
心のケアとは、コチラのエントリーを読んでみていただければと思います

体調がワル過ぎて病院にいけない場合や、近所に心身医学的診療をしてくれる医者がいない場合は、家で母親がこのカウンセリング的サポートをやるしかありません。
そのためには、少しずつ本を読んだり、講演会などに出かけると良いと思います。
そして、自分のケアも必要。
人のケアは、自分が元気じゃないとできないので。
ストレスを減らして、家族の前ではゆるゆるな笑顔になれるように、仕事と家庭のバランス、趣味、夫婦関係、小さい頃からの考え方のクセなど、生き方そのものを見直してみる機会ととらえてもいいかもしれないです。
それからもし、弟さんか妹さんがいらっしゃれば、下の子のケアも怠らないように

きょうだい一緒にODにかかることも珍しくありません。
うちの娘ちゃん(小5)も、ママ大好きな寂しがり屋で、よく腹痛を起こします

これ酷くなるとOD行きかな~と思ってます

だからそういうときは、いつもよりじっくり話を聴くなど、「寄り添い」を意識して行うようにしてます。
そのせいかわかりませんが最近は、腹痛を訴えることがだいぶ少なくなりました。
それと、OD治療で何を目指すかというのも案外重要だったりしますね~。
学校へ行けること、
遅刻がなくなること、
家で勉強してくれること、
クラブ活動を再開してくれること、
成績が上昇すること・・・。
親がこう考えているうちは、いつまでも状況は変わらないかもしれません。
一番大事なのは学校や勉強ではないので

この「学校にさえ行ければ、成績さえ良ければ」という考えって、意外としつこくてなかなか抜けないんですよね~。私もそうでしたが。
これが逆の発想「子どもの心さえ元気になればもうあとは何でもいいや。」になってくれば、変わってきます。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
今日もまた書きすぎました
