Nobody Knows | Don’t worry Be Happy♪♪♪

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起立性調節障害だった息子(現在は克服)のことや、娘のこと、大好きな音楽のことなどを中心に、あるがままにいろいろ書いてます♪最近はKpopにハマってます♡

あれはいつだったか、「誰も知らない」って映画を見ました。
見てしばらくは戦慄過ぎて考えがまとまらなくて何も書けなかった記憶があります。



(以下ネタバレあります)

最近、あの映画の世界を地で行くようなニュースが多いですよね。

是枝監督ってもとはドキュメンタリー番組を制作していた方みたいで、この映画も本当にあった事件をベースにしているんですよね。

それで元になった事件「巣鴨子ども置き去り事件」のことをウィキったらそっちのほうがもっと凄まじくて落ち込みました。映画では、妹が不慮の事故で亡くなったことになっていたのですが、実際の事件では長男とその友達が一緒になって殺してしまっていた。

ところが、もっと詳しく当時の新聞記事を調べてブログに載せていた方がいて、それを読んだら、長男は非常に純粋で優しい子だったという捜査関係者の話が載っていたんですよね。友達と何かの弾みでやってしまったんでしょうか。それを知って、あぁ、是枝監督が表現したかったのは、まさにこの過酷な状況に置かれた長男の純粋さと優しさだったのかなと少しあの映画が理解できた気がしたんですよね。

それから、母親を悪役仕立てにしていないのも意図的じゃないかなと思います。ああいう話聞くと母親をバッシングして終わってしまいがち。それって楽なんですよね。外野としては。でもそれは監督の意図してることと違う。女にだけ押し付けて男は一体なにやってんだよとも思うし、女性には両親もいたのに親子の間に何があったのか無関心だったようで、そんな希薄な家族関係。それに、自分さえよければいいという個人主義が蔓延した社会。そういうの全部を問題提起しているわけだから(たぶん)、母親に怒りをぶつけてハイ終了、としてはいけない。

実際の事件の母親も、出生届を出さなかったり子どもを学校に行かせなかったり、常軌を逸している。それがどういう結果を招くかちょっと考えたらわかると思うんだけど、その判断能力がなかったのかもしれないよね。本人も回りも気づいていないけど発達障害だったとかね。想像でしかないけど。もしかするとサポートシステムがあっても、援助を受ける側に、そこまでたどり着く能力がないケースが結構あるのかも。

そして、この映画を見て多くの人が「あり得ない」「衝撃」と感じている中、まるで自分の生い立ちを見ているようだったと書いている人も少なくないという事実。この二極化も問題なのかもしれないねー。

この長男は、私と同年代。事件発覚時の14歳で自分の名前をひらがなでしか書けなかったといいます。いまどこでどうしているのか・・・人ごとながら、幸せをつかんでいてくれたらいいなと思います。

なんだかもう一度見たくなったな。

柳楽くんとYOUが仲良しの親子役で出てる車のCMあったけど、あれはなんとも言えないフクザツな気分になったよねー。