ラーフー1ハウス・ケートゥー7ハウス | 北インド☆ゆるヨガライフ

北インド☆ゆるヨガライフ

ヒマラヤで出会った夫と、北インドローカル暮らし8年目。
お見合いが主流のインドで年の差婚、3度の流産、文化や習慣の違いに奮闘中。
スラム支援のNGOで働いたり、子宮腺筋症と共存しながらゆるーくヨガを続けたり。
40代インド生活の気づきと学びです。

昨日、水星が逆行に入ってから、私はやっぱりヴェーディック占星術の復習をしたくなっている。

 

水星の逆行時期は過去からやり残している事に取り組んだり、自分の内側を見つめて内観をするのに適した時期。

 

(新しい契約や事業には向かず、思考、交通、通信、コミュニケーション、電化製品には支障が出るとも言われる)

 

 

先日苗を買ってきたブーゲンビリアの真ん中に、可憐な白い花が咲きました♪

 

 

 

私にとって「ヴェーディック占星術」は何かと言うと、

自分をより良く理解して人生を歩むためのツール。

 

そして奥深いエンターテイメントの1つでもある。

 

学んでも学んでも学ぶ尽くすことがないという醍醐味がある。

一生楽しめるエンタメ。笑

 

 

みんなのためのエンタメになりつつあるとも思う。

 

これだけグローバルなレベルで各方面のネットワーキングが進んだ現在は、さまざまな古代の叡智も隠された秘術ではなくなってきている。プロアマ問わず世界各国の愛好家が、実際の人生経験を踏まえたエッセンスを公開できる時代。特定の人だけがアクセスできた時代は過去になるのだと思う。アプリもいっぱいあるし。笑

 

ただ人によって自分で読みやすい人と読みにくい人がいるので、得意な人の力を借りる方が良い場合もある。

 

本来、誰もがより人生を謳歌するためにある教え。

 

激動のこのご時世、古代から変わらないインドの現行の解釈方法ではうまく読めない事象もある。ネットのなかった時代には不可能だった情報交流や意思疎通。昔の人なら「テレパシー能力」と呼ぶような事も多くの人に可能になった。ちょっと前は「チャネリング」できる人しか得られなかった情報も溢れているし、自らチャネリング出来る人も急増していると思う。

 

私個人としては、せっかくこの時代に生まれたからには、みんなが自分の生まれ持った運命やその障害を知り、それらの葛藤を乗り越える術があることを知り、自分の人生の主導権を得て、与えられた力を生かす喜びを感じられるようにと願う。

 

命に絶望する人の幻想が晴れますように。

 

この混沌の時代に希望の光がさすように。

 

 

トート・アーム(オウムのマンゴー)と呼ばれる種類のマンゴーはモッチリした食感。

 

 

今回、私自身の出生図ついて学んだことを、ノート的にまとめてみたいと思った。

 

今日は、ヴェーディック占星術を読む上では重要な星である「ラーフー」と「ケートゥー」について。伝統的なヴェーディック占星術の解釈では両方とも凶星と言われ、日食や月食を引き起こす星たち。(蝕にはネガティブな力を及ぼす力があると言われる)

 

 

私のラーフーは1ハウス、ケートゥーは7ハウス。何度自分の出生図を見直しても、私の人生前半にかなり大きな影響を及ぼしたと思える星たちでもある。

 

ラフーとケートゥーは必ず真向かいのハウスに位置する。常にオポジション関係。そして他の惑星の動きとは真逆(北インド図では時計回り)の方向に進行する。

 

ラーフー1ハウス・ケートゥー7ハウスは、両方ともケーンドラ・ハウス(チャートの中心側に位置する4つのハウス)に入り、これらのハウスに位置する星は影響力が強まる。過去生からのカルマを表すラーフーとケートゥーがケーンドラに入ることは、過去生からのカルマを解消することに重きを置く人生と言える。

 

 

(あくまで自分自身を理解するために長々と書きます。興味のない方は本当にすみません!笑。ちなみに他の星の影響を加えずにラーフーとケートゥーだけ見るので、同じ配置を持つ人でもすべて当てはまる訳ではありません)

 

 

上は私の北インド式の出生図。ラーフー(Ra)が一番上の1ハウスにある。
 

 

 

 

【ケートゥー 過去生で取り組んで達成した事】

 

 

7ハウスのケートゥーは、過去生で人間関係やパートナーシップについて学びマスターしたことを示す。現生においても、新しい友人を作ったりパートナーを得たりしやすい。一緒にいて居心地が良いため多くの人を引き付けるが、騙されやすい部分があり、利用しようとする人が近寄って来ることもある。あなたのためになる人間関係を見分けることが課題。

 

過去生からのカルマによる運命的なパートナーと出会うことになり、パートナーシップにより自分軸が定まることになる。その一方で、自らのユニークな才能を発揮して表現するという目的があり、それが叶えられなければ、どんなに完璧なパートナーに恵まれても、完全に満足することはない。

 

自己のハウスである1ハウスと、他人のハウスである7ハウスのバランスを取ることが問われる。

 

10ハウスの表す「社会」や、3ハウスの表す「きょうだい」にアスペクトが取られるため、社会に所属することは出来ても「本当の自分」を見つけることが難しく、きょうだいの価値観はしっくり来なくなる。社会に属する事、きょうだいとのコミュニケーションが疲れたり、パートナーの存在が重荷になるのは、自分だけの道を見つけて突き進む目的があるから。

 

ソウルメイトに出会い結ばれるまでには、人間関係において望ましくない経験も積むことになる。1ハウスのラフーが成熟する年齢(36〜42才ころ)には自分軸を自覚できるようになり、満足できるパートナーを引き寄せられるようになる。

 

次に、真向かいのラーフー1ハウスについて見て行く。

 

 

 

【ラーフー 過去生では得られず、今生で達成するもの】

 

 

古典的なインドの解釈では、ラーフー1ハウスに良くない解釈がされることが多い。それは(物質欲が強くなったり、自己中心的になったり、周りに不協和音をもたらす)と言われることだが、これは未成熟な解釈と言える。

 

ラーフー1ハウスには、その様な俗世的な通念を超えて行くという真の目的がある。生まれた環境や子供の頃の状況、その文化や価値観を乗り越えて進むところに、この配置の真の意味が隠されている。

 

ラーフー1ハウスの人は、ある種の才能や力を持って生まれるが、幼少期からその力を阻害されることになる。周囲の人に合わせ過ぎてしまうところがあり(ケートゥーの影響)、自分の思うように物事を進めることが出来ない。常に周囲の様々な障害に飲み込まれるため、気がつくと(親のせい)(きょうだいのせい)(パートナーのせい)など、他人のせいで自己実現が出来ないという無力感、被害者的な意識に陥ることになる。

 

しかし元々今生では「自己実現」に大いなる目的がある。それは過去生では決して得られなかった目的だからである。自分の行いや出来事の責任を引き受け、人生の主導権を取り戻す必要がある。そのためにも、勇気を持って(その他大勢の価値観)から抜け出し、周囲との円満な人間関係を築きながらも自己実現を達成する道を模索することになる。

 

長年、自分の持つ才能や力が何なのか確信を持てずに苦しむことも多い。出生図においてラフー1ハウスの「星座」が何なのか、その星座の守護星がどこに位置しているかを見る事で、その人の持つ才能を読み取ることが出来る。また、出生図とは別に「ナバムシャ図」(D9チャート)でのラフーの位置を見ることも重要になる。

 

1ハウス(自己を表すハウス)なので、自己実現で満足するためには、周囲に合わせず全く新しい事を試みる必要がある。どんな職種を選んだとしても、その業界で試されたことのない手法に達成の道が開かれる。しかしながらラーフーの示す道は簡単に達成できるものではない。周囲の声に自分を見失うことなく、自分の個性や才能を生かすことが今生で与えられたギフトである。

 

ラーフーから数えて9ハウスと5ハウスにラーフーの影響が出る。9ハウスでは父親との関係に障害が出るが、これは結果的には生まれ持った価値観を越えて進むことに繋がる。また哲学や宗教学に造形が深くなる。5ハウスでは「教える」ことに縁があり、子供との関わりが強くなるが、子供について困難も経験する。ユニークで斬新な哲学的な見解を持つようになり、世の中に表現して行くようになる。

 

 

 

【ダーシャー期について】

 

 

ヴェーディック占星術では、人生をダーシャー期という期間で区切る。各惑星・太陽・月・ラーフー・ケートゥーが支配する時期(外惑星は含まず)があり、それぞれの時期でそれぞれの星の影響が出る。

 

 

・ケートゥー・ダーシャー(ケートゥーが支配する時期)は18年間。

 

この時期の影響の強さは、ケートゥーの度数が高いほど(1〜5度など)強く出やすく、過去生からのカルマをより強く体験することになる。反対に度数が低い(26〜30度など)場合、影響が出ても若い魂のように早めに切り替えることが出来る(私のケートゥーは1度)。

 

ケートゥー7ハウスの人がケートゥー期に入ると、周囲の人間関係に飲まれたり、本当の意味での人との繋がりを感じられず、共依存的なパートナーシップで孤独や苦しみを味わうことになる。結婚には向かない時期であるが、カルマ的な関係やソウルメイトに出会うこともある。これらは過去生からの持ち越された学びであり、通過しなければいけない経験でもある。ケートゥー期から脱する頃には、自分にとってより望ましい関係が自覚できるようになる。

 

 

・ラーフー・ダーシャー(ラーフーが支配する時期)も18年間。

 

ケートゥー期と同じくラーフー期においても、ラーフーの度数が高い(1〜5度など)ほどその影響が強い。この時期に入ると父親や子供との関係に障害が生まれたり、自分の置かれた環境から抜け出して心機一転したいという思いが強まる。

 

新たに強い影響力を及ぼす人物が現れ、人生の新たな方向性や転職がもたらされることもある。人生の転換期の大きな波にさらわれるような感覚に恐れを抱かず、示された方向に一歩踏み出すことで多くの恩恵を受けることが出来る。

 

 

と。

 

以上が私なりに納得しているこの配置の解釈。

 

様々な解釈の仕方はあれど、実体験と重ねて実感出来るので、自分のチャートを読むことは意義深い。

 

 

最近富に意識が及ぶのは、やっぱり6月21日の皆既日食のこと。皆既日食が見られるのはアフリカの一部、パキスタン、インド北部、インド中国国境を通り、何と話題の武漢のあたりまで。

 

インドでは特にデリーなどの大都市でコロナ感染者が急増し続けており、中国との国境で死傷者を出す衝突が起きている。多くの懸念材料がある中、伝統的にインドの人たちは蝕の時間には断食をしてマントラを唱え、瞑想をし、静かに内観をして過ごす。

 

また蝕の時間に受胎すると生まれた子供に影響するとも言われることから、仲良しは控えたり、飲食や入浴をしない、外出や表に出て日食の光を見たりと影響を受けそうなことは極力避けると言われる。

 

幸い日曜日なので、夫は先週あたりから「21日は仕事を休む」とスタンバイ。

 

不思議と勘は悪くなく、習った訳でもないヴェーダ的な知識の豊富な夫。夫の出生のナクシャトラの真向かいで今回の蝕が起こるので、かなり気をつけるべきなのだけど、何の説明をしなくても直感で分かるのかな?

 

世界の混乱が少しでも平和におさまることを祈って、

私たちもインド式のサーダナで過ごしたいと思う。

 

 

こちらは小さくて小ぶりのデーシー・アーム(地物マンゴー)。パイナップルの様な芳香と酸味があり、野性味を感じます。