水星逆行中は、その前に起きた出来事の総まとめ、反省会みたいなモードになっていた。流れに乗ってグイグイ進んできた時期を経て、頭も体もちょっと混線していたので小休止。
仕事では一波乱あり、今の私の課題が浮き彫りになった気がした。今までも日本で一緒にお仕事をしてきた相手だけど、お互いに限られた時間で、メールのみでやり取りとなると、見えない部分で不安が出て来たり。
日本社会はきっと年度末の忙しさ。こちらはと言うと、慣れないインドの義家族とのやり取りにアクセクしている最中。一緒に温泉も行く仲の担当者だけど、こちらの私生活などを説明するのははばかられると、そういう遠慮?があった。
20代からフリーランスで仕事をしてるのに、
「カクカクシカジカの者です。 ◯◯を承ります。報酬は△△で。日祝休。3時間半の時差のため、メールの返信は遅れることがあります」
と、自らの屋号を掲げることをしなかった私。
そうやってしまうと、受けらるお仕事の幅が減っちゃうと、無意識に思ってた。会社勤めもしていて、空いてる時間に受けていたから、「お役に立てたらラッキー」くらいな感覚で。まずは無報酬で、仕事ぶりを知ってもらおうと思ってた頃もある。
その頃のつながりもあり、職を辞して単身インドに来ても何とか食べて来られたけれど、こちらで結婚して移住した今、仕事のスタンスも変えて行かなくちゃと考えさせられるところ。
こちらの状況さえも上手に伝えられないで悶々としていては、相手もやり辛いこと、最近の出来事で自覚し始めた。
何よりも、こちらが辛い。フリーの外注先なんて溢れている時代、打てば響くような即答を求められるけれど正直、時差も温度差も地域差もハンパない。帰国して同じ業種で就職する気持ちはサラサラないので、もうそのテンションには戻れない自分が確かに存在している。
手短かで即答のやりとりが続く業務連絡の中、担当者に相談してみたい気持ちは高まったけれど、まだその時期じゃないのは明らかだった。まずは私が、私のスタンダードを明確にするべきなのだから。
今までも、何度もコミュニケーションでは試行錯誤を繰り返し、その結果やり方を変え、個々の相手でお互いの利害が一致する様に変化して来れたのだから、たとえ失うものがあっても怖れることはないとも思う。
こんなに遠くにいても何とかなっているのだし。
でも結婚してインド側の家族の「責任」の一部を引き受ける立場になって、「何とか」だけでは心もとなく感じるのだろう。私一人で「何とか」なっても、周りに費やすエネルギーとしては風前の灯火。
インドのNGOで働いていた間、めちゃめちゃ忙しかったけど、夫は朝早く起きてジムに行き、その足で野菜を買って朝食を作ってくれる日もあり、2人とも生き生きと過ごせていた。
友人や親戚と話をしていても、「妻は◯◯で働いていて、忙しくて」なんて、嬉しそうに答えていた夫。今はインド時間とはズレた時間に仕事の依頼や締め切りがあり、夕食の支度どころではない日や、日曜もパソコンに向かっている私に、何も言わないけれど、リズムのズレを感じてると思う。
一緒にバタバタと支度をして、一緒に出勤した日々が懐かしい気もする。
日本の事情を話しても、夫には実感がない。インド生活の実情も、日本の担当者には関係のない話。その板挟みなのか、最近はつながりや一体感を感じられずに、やる事はいっぱいでも孤独を感じてしまう。
インドの家族がいてくれるとは言っても、必要以上の負担は背負えないという気持ちから、セーブしながら関わる感じ。ビデオコール攻撃を何とかやり過ごしている。見返りを求めない相互関係など、インドにはまだ見当たらない。
私が、何を求めるのか。
はっきりさせる時期なんだと思う。担当者が察してくれない、夫が分かってくれない、義実家がトンチンカンだと、言っている間に大切な時間が過ぎて行ってしまう前に。
水星逆行は、コミニュケーションがチグハグになったり、電子機器でトラブったり、交通機関や移動で苦労したりと、本当にそのままの事が起こって(逆行最終日には夫も事故に巻き込まれたし)揺さぶりをかけられた感じだった。
このままでいいのー?って。
刻々と移り変わる景色の中、揺さぶられてばかりじゃなくて、自分の求めるものを知り、それを信じてまた一歩踏み出すチャンスを与えられている。
毎年の一時帰国も3回目。再来月に迫って来ているけれど、今年はちょっと辛くなりそうな気がしてる。旅行者気分でフットワーク軽くいられた頃とは、やっぱ状況が変わって来たんだなーと。
夫を残してどこかに行くなんて、すでに現実離れしてる感じ。それでも、仕事は仕事で気を引き締めてやり遂げなくてはならない。もちろん毎年辛いんだけど、今年は、ちょっと泣いちゃうかもね。笑
でも覚悟を決めて。
夫の思いも、私の道半ばのインド生活も、みんな背負って思い切り楽しもうと思う。
ステップアップの試練が来てること、これが自分を信じて進む人生の登竜門であること、意識して前を向こう。
胸の内に秘めたままだと、夫も私の雰囲気を察してか、最近はもっぱら流行りのスマホゲーム"Battle fields"だかにハマって現実逃避中なので、ガス抜きで記事にさせてもらいました。
これで今夜は、鬼の形相でスマホを取り上げたりせずにいられるかな?