呼び覚まされるもの | 北インド☆ゆるヨガライフ

北インド☆ゆるヨガライフ

ヒマラヤで出会った夫と、北インドローカル暮らし8年目。
お見合いが主流のインドで年の差婚、3度の流産、文化や習慣の違いに奮闘中。
スラム支援のNGOで働いたり、子宮腺筋症と共存しながらゆるーくヨガを続けたり。
40代インド生活の気づきと学びです。

さて、村の結婚式ブログは置いといて、近況を書いてみます。

 

今週はマハ・シヴラトリが過ぎ、ホーリー祭&春分までのカウントダウンな感じ。本日、魚座の新月付近は毎年ウチでは水漏れ祭り〜笑。呼んでもすぐには来ないインド人に修理を頼む程でもない?って感じに始まり、ずーーーっとポタっポタっ。イライラする!

 

春のムズムズ。季節の変わり目、宇宙の大移動で、現実も潜在意識も微調整が必要なよう。

 

それで夢やら、既視感やら、シンクロやらで、潜在意識からの情報が来てる。忘れていたけど、まだそこに在るもの。本当は大切なのに、なかった事にしてる物事が、向こうからやって来てしまう時期。

 

水星も魚座で逆行へ。水の星座なだけに、過去の未消化の感情が再浮上して、え?まだそこ?って感じにも。でも内観の材料には持ってこい!

 

春って、ね。

 

そしてインドにいると、旧暦や占星術に基づいた祝祭日のおかげで、季節感よりも「宇宙観」がジワります。暖かくなったからと言って、楽観してばかりもいられない。宗教的にもお務めが色々とあります。

 

 

 

今日は夫から「これ何て書いてあるの?」と、1枚の診断書の写メが送られて来た。医療用語って難解だし、きちんと理解したかったらしい。

 

「誰のエコー?」と聞くと、

「同僚の奥さんの」と。

 

見覚えのある様式。見覚えのある単語が並ぶ。妊婦検診のエコーの診断書。推定14〜15週の胎児に、心拍が見られないという報告だった。

 

中期の稽留流産。。。とり急ぎ要点を書いて送る。

 

「お大事にって伝えてね。私たちの時よりも週数が多いし、それだけ赤ちゃんが大きくて、きっと大変なことだから」と書き加えて。

 

夫は「ありがとう。すぐ伝える」と。

 

 

ちょうど去年の今頃、私たち夫婦も試練の只中にいた。10週での稽留流産。でも本当にダメって分かるまで、望みを託し続けた数週間。そして突然の大量出血と緊急入院、再手術。今となっては過ぎた悪夢のようでもあり、かけがえのない大切な時間。

 

夫とも、取り立ててこの話はしなくなってる。

 

でも悲しみは去ったけど、

ずーっと消えない「何か」が残ってる。

 

後悔でも、未練でもない。

絶望でも、諦めでもない。

 

もっと大事なもの。

ずっと終わらない「何か」。。。

 


義実家のハーブ畑。コリアンダーとフェンネル etc.

 

話は飛んで、先月のこと。結婚式を終えた私たちは、しばらく夫の村の実家に滞在していた。毎日挨拶周りと、訪ねてくる人たちを迎えて夜中までお喋り。

 

するとある夜突然夫が「背中が痛い。すっごく痛い」と言い出した。長旅と実家の整理を手伝って重い物を持った筋肉痛が、一段落着いたスキに出たんだろうと、タイガーバームでも塗っとけば?と軽く考えていた私。

 

でも午前2時を過ぎて、夫の口から「救急車」の言葉が。 よく話を聞くと、式でお神輿に乗っていた時、揺さぶられ過ぎて最後には落っこちながら降りたそう。私の方は覆いがかけられていて、そんなの全く見てなかった。

 

遅い時間に他に移動手段もないので、夫が呼んだ救急車に同乗して村の診療所へ。結局ただの打撲だろうと、夫は筋肉注射2本で済んだ。

 

で。1本目の注射が効くのを待っている間、同室にいた女性が急に苦しみ出した。付き添いの旦那さんもいるのに、夫は何故か「付き添って今すぐトイレに連れてって」と。

 

それで、立ち上がるのも必死の女性の手を握り、付いてる点滴を掲げながらトイレに行った。この時点で私、気づいていた。この女性が流産中なこと。やっと個室に辿り着いて、何とかかがんで、そのまま排出。

 

不思議と緊急時には冷静な私、背中を摩りながら呼吸を促して介助。立ち上がれるようになってから、手洗いを手伝って病室へ。すると救急車が待っていたので、そのまま彼女を車内のストレッチャーに寝かせて、毛布で身体を覆った。

 

旦那さんも後ろから付いて来て、点滴を手渡すと満面の笑顔で「ありがとう!」って、、、あ、この人、目が見えないんだと、その時気づく。心細そうな妊婦さんも、声を振り絞るように「ありがとう。神のご加護を」って言ってくれて。私も「大丈夫よ。頑張って!気を付けてね」と男前に言って降車。

 

ぽつねーん。。。と、

 

真夜中をとっくに過ぎた村の診療所で、走り出す救急車を見送った。

 

こんなことって、ある?

何これ「ER緊急病棟24時(覚えてますかー)」?


インドなら、ある笑。人手不足と言うよりも、そこにいる職員みんな眺めとるし。看護師どこ行った?とも思ったけど、何と言うかそう、私が、そうしたかったんだ。

 

そうせずにはいられなかった。

 

私自身去年入院した時も、付き添いの人たちや患者さん本人にどれだけお世話になったことか。医療行為そのもの以外は、お互いに助け合って担うのがインド。

 

命は、この世界には来られなかったけど。

 

「何か」が繋がるのを感じた。

 

目の見えないオジさんの笑顔に

見つめ返してくれたあの妊婦さんの目の中に。

 

 

病室に戻ると、痛み止めが効いて元気になった夫が、筋肉注射がどれだけ痛かったかを訴えてくる。そうだねーと言いながら、少しずつでも痛みを知って、人の痛みが分かるようになってくれと願った笑。

 

そう思うと、痛みも、悲しみも、

決して自分1人のものじゃない。

 

何を遠慮する必要もなしに

否定的な感情や、

悲劇的な状況を

自然と人と分かち合える体験が

その時の私の腑に、ストンと落ちた。

 

普段はプライバシーの鬼なのに笑。

 

 

と、そんな場面に出くわしたりで、私自身、色々と振り返って整理して行きたいと思うところ。

 


ナヴラトリ祭、そして春分あたりまで、ヨガ、瞑想、心理ワーク、占星術の独学祭りな気がしてます。