8月24日。デリーの日本大使館にて、ようやくインド人の夫と私の婚姻届が受理された。母と姉に見送ってもらい実家を後にして3日。夫と私と証人2人だけでヒンドゥー寺院で結婚してから1年3ヶ月が過ぎていた。
最終的に提出・受理された書類は以下の通り。
・私(妻)のパスポート原本
・インド人夫のパスポート原本
・インド人夫のパスポートの和訳
(最初のパスポートページ&最後の住所のページ分)
・インドの婚姻登録証明書原本
・インドの婚姻登録証明書の和訳
(夫・妻の署名入り)
・大使館で頂いた婚姻届を記入したもの
・遅延理由書
(インドでの婚姻登録から3ヶ月を超過している場合)
以上。
※証明写真は必要なし。夫婦揃って来館。
前の晩は、不思議で心地良い夢を見ていた。
大きくて優しい存在、女神さまみたいな女性の声が、ゆったりと私に話しかけていた。存在は感じられるけれど、その姿は光の中でよく見えない。温かで安心するその声にすっぽりと包まれ漂っていた。
「もう、安心して良いのよ。分からないことがあっても、何も出来ない時が来ても、いつでも私たちはあなたの傍にいて、あなたの力になります。」
覚えているのはそんな感覚。それまで感じたことのない安堵感に包まれて目を覚ました。直感的に、あ、インドの女神さま、来てくれたー?と思った。笑
これまで半信半疑ながら夫と一緒に毎朝祈りを捧げ、寺院巡りをしてきたけれど、こんな感覚は今までない。ヨガや瞑想をしていると、メッセージが降りて来ることはある。でもそれは特定の神さまから来るという感じではない。私、そんなにヒンドゥー教好きだっけ?笑
あの、深い深い安心感は、自分の中から発生したものとは思えなかった。しかもこんなテンパってる時期だし。
でも折角なので笑、授けられた感覚を素直に受け取ってその言葉に委ねようと思った。それは、この地で生きて行くために、私にどうしても必要な感覚だから。
イメージ、こんな感じ(ラクシュミー神)。そういえばこの方、インド占星術でも私の出生の守り神だった。
私は、人は自由意志を貫いて生きていると信じてるけど、同時に、宇宙規模に大きな存在や影響に導かれている感覚も疑うことができない。だからヨガや占星学は、人生で道に迷ってしまわないための便利なナビなのだと感じる。大きな意志を受けながら、私たちは出来る限りを尽くして生きる。
ヒマラヤの村で夫と出会ってからこの2年、何かに導かれる様に歩んできた。まさか自分が好きな人に出会って結婚するとか、それがインドの人なんて想像すらしてなかったのに。笑
常識では考えられない事や障壁、もうダメと思う事もあったけど、いつも誰かが、何かが味方してくれたから、今の私たちがある。だからどんな困難にも課題にも、手を合わせて感謝して、笑顔でいたい。
1人きりだと思ってたこと、今思うと長い間昏睡していたかの様に感じる。寂しささえも頓馬させて、誰にも頼ってはいけない、弱さを見せてはいけない、いつも一杯一杯で。でも、そんな時期も必要だった。頑張ってた。今はもう出来ないかもね。笑
夫がいつも一緒にいてくれること。離れていても、心を一つにできること。結婚をきっかけにして、私はより自由で強くなれた気がしてる。
急に目が覚めたように、それまでの両親や親族からの愛情が溢れんばかりに感じられる様になった。大切な友人たちがたくさん、たくさん応援してくれていることも。
そして地球上のどこにいても、いつもいつも大きな存在に守られていることが、確信に変わった。結婚は本当に、神事なのかもしれない。私を自分らしさに立ち還らせてくれて、森羅万象と繋げてくれて、終わりのない愛を感じさせてくれる、目に見えないライフラインが繋がったよう。
日本大使館で「遅延理由書」を提出して、窓口のI氏から2度目の「おめでとうございます」の言葉をいただいた。「これで本当に受理されました」と。私はとにかく照れ笑いが隠せず「が、頑張ります!」って言ってしまった。笑
困難があっても、諦めないこと
少しずつでも、必ずできること
どんな事にも、笑って感謝
婚姻届までの1年3ヶ月、私たちは多くを学んだような気がする。なぁんて書くと大層な事に聞こえそうだけど、結婚って色んな意味で人を変えると思う。インドに戻って数日経って、私は夫の変化に目を見張っている。私が留守の3ヶ月間欠かさずジムに通うようになり、朝晩自炊して健康に気を配るように。この調子でたまには掃除や洗濯も自分でしてくれると良いなーとか。
婚姻届のこと、母に報告したら「まだ始まってもないわ」って笑われたけど。笑
デリーの空港線メトロが快適すぎて、はしゃげます。w