サトルボディヒーリング第31回:ハートを信頼する(2)前半 | ユニティインスティチュート

サトルボディヒーリング第31回:ハートを信頼する(2)前半


「サトルボディヒーリング」シリーズ第31回:ハートを信頼する(2)(前半)

このブログシリーズは、ユニティインスティチュートで開催されている「サトルボディヒーリング」のご案内として連載しています。

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『悟りのシンクロニシティ』の翻訳者、市場義人さんにご登場いただいて、「サトルボディヒーリング」で学ばれたことを個人的な体験を交えながらお話ししていただいています。

少しずつ具体的なセッションの様子などを解説していただけるようですが、少し長くなるので今回はまずその前半部分、セッションの前提条件を理解する部分からご紹介します。

では、市場さんお願いします。

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ハートを信頼する(2)‐「知ることの必要から、勇気をもって知らないことへ」(前半)

前回は、「ハートを信頼する(1)」として、ハートとの出会いについてお話ししました。
今回は、そこから始まる、サトルボディヒーリング(SBH) におけるハートの旅について書きたいと思います。
SBHはどのような手順でセッションを行うのか、ここで取り上げてみましょう。
セッションは、まずクライアントの方のテーマをお聞きし、次にハートに入ります。
そしてハートのシンクロニシティの中で相手のエネルギーをリーディングします。
次にそれをもとにして、エネルギーのバランスをとるヒーリングを行います。
これだけのことですが、プラクティショナーはテーマをお聞きし、ハートに入ってからは、最後までハートのシンクロニシティのスペースにいてそのはたらきに自分をゆだねます。
ですからセッションを行うプラクティショナーから見ると、サトルボディヒーリングを行うことは、自分のハートを育てること、信頼することを学んでいるのだと言えます。

私たちの社会では、子供が大人になる過程で受ける教育は、ほとんどが思考能力を育て、鍛えるために行われています。
そして頭の回転が速い、知的に発達した人間が尊重されます。
その結果、前回もお話ししましたが、思考という働きにより、どんなこともできると考え、思考に「愛」や「感謝」、「許し」を感じさせようとする傾向が生まれるのですが、実際にはこのようなことには思考は無力です。
愛の尊さをどんなに論理的に説いても、それを聞いた人たちが愛を感じることは難しいのです。

そのはたらきを提供するのは、頭ではなくハートです。
瞑想に親しみ始めると「ハートに従う」とか「ハートに耳を傾ける」という言葉を聞くようになります。
ハートに従って生きていくというのは、今まで慣れ親しんできた頭の働きから離れて、なじみのないハートの働きへと比重を移していくプロセスでもあります。

SBHのセッションでは、ハートのシンクロニシティに入り、クライアントの方を自分のハートに招きます。
自分ひとりでハートの中心にいるときと、そこに誰かの個性が参加したときのかすかな感覚の違いから、今シンクロニシティの中で相手とつながったことを知ります。
そして相手がもたらすエネルギーの質を感じながら、それがどのように展開するのかを待つのです。
このとき、ハートの中でのエネルギーのリーディングは、五感を通して起こります。
視覚、聴覚、触覚、感情、ときには味覚まで関係するときがありますが、それ以外にも聴覚の一種としてただ「知る」という働きも起こります。
それぞれの感覚がハートとつながることで、感覚はより鋭敏になり、ハートの、判断しないという働きのおかげで相手のありのままの姿が映し出されます。
しかし、ここでハートの働きに慣れていない私たちは、ただ理由なく目の前に現れるイメージやフィーリング、あるいはただ「知る」というはたらきを信頼することを学ばなければなりません。

そして、頭で「知っていること」を必要とすることから、勇気をもって「知らない」ままでいる状態にくつろぐとき、私たちは今まで自分の中にあることを知らなかった深い知恵に出会うのです。
自分の中にあるという言い方は正確ではないかもしれません。
その知恵はシンクロニシティの中でお互いが出会うその場所で起こることですから。

たまたまこの週末には、リーラが講師を務めるサトルボディヒーリングの7期生のトレーニングがありました。
7期生は2年目に入り、今回はいよいよカルマのエネルギーを解放する、というテーマに取り組みました。
カルマのエネルギーとは、さまざまな過去生での経験により形作られたエネルギーのパターンで、凍ったように固まって現在での生活に影響を与えています。
参加生の中には初めて過去生のひとつを思い出したり、お互いの過去生をリーディングし合ったりという経験をした方々もいたのだと思います。
それでも、リーラの素晴らしいガイドで参加生のみなさんはこのようなエクササイズをこなしていきましたが、リーディングにしてもヒーリングにしても、今まで頼りにしてきた思考の力は無力で、ハートという未知のはたらきに身をゆだねなければうまく行うことができません。


(ハートの瞑想の手始めとしては、『悟りのシンクロニシティ』の巻末にハートガイド瞑想のCDが付録としてついています。
世界的なキーボード奏者であり、作曲家であるモーガン・フィッシャー氏の作曲、自演の音楽とともに、やさしくハートの世界に誘導してくれるとても良くできたCDです。
ぜひお聴き下さい!)