オリンピックを一切みていない小市民です。


 突然なにさ、となりますよね。

 オリンピックの開会式でドラクエのテーマが流れたためです。

 賛否両論あるようですが、小市民は開会式で使うか?というどちらかと言えば否定派ですね。

 ゲームはゲーム。

 次はアニメのオープニング特集ですか?

 若い世代の取り込み狙いですか?


 話題がそれましたね。


 なにはともあれ、8ピットゲーム機の頃より耳に馴染んだ ー郷愁を感じるのは取り戻せない子供時代のせいでしょうかー テーマが、竜王はそういえばどこ行ったんだろうという素朴な疑問と8以降ドラクエに関われなかった時代が脳裏に掘り起こされました。

 村の子供、勇者、よくわからん儀式、などがさらさらと流れていきます。

 村を出て、

「なんでいきなり馬に乗れるのさ!」

 序盤のどうでもいい部分をショートカットできるという開発の親切心だ、そういうことにしておこう、ととりあえずかっ飛ばしてみました。

「お馬さん無双?」

 レベル上げストーリーそっちのけでモンスター弾いて笑ってました。

 (。>﹏<。)


 さて、細かいシステムやストーリーは省いておきましょう。

 今更感がどうしても拭えませんし。

 

 ドラゴンクエストに小市民が持っているイメージというのがありまして。

 ゲームシステム自体は余り好きじゃないんです。

 エンカウントするごとに画面が多少の演出とともにバトルシーンに移行するのがまず時間のムダのように感じるのです。

 いちいちコマンドを毎回人数分入力するのも嫌。

 どこの怠け者ですか!

 という批判は甘んじて受け付けますが、小市民は97%怠惰でできているキリスト教の敵のような存在なのでしょうがないのです。


 それはともかく。


 歳をとったせいなのか、システムが洗練されたせいなのか、バトルに移行する際のストレスは感じませんでした。

 これは数作前からですが、仲間のコマンドに関しても操作ができるようになっていたようで、ここも気にはなりませんでした。

 サブクエストが散りばめられていて、キャンプ地では装備の作成と精錬が行えるあたりで、そういえばこんなのがあったような、と思いつつも、ゲームはこういう要素なしにはうれなくなったのかなという寂しさが一匙加えられつつ、

「っちょ、今のハンマーなんで半分しか伸びないの!?」

 と熱くなっている小市民がいました。


 ドラクエシリーズのもう一つ気に食わない点。

 それは育成方針の固定化でした。

 レベルが上がる、能力値が勝手に上がる、呪文を自動で覚える。

 いや、ゲームだけどもね。

 当時TRPGなんてものに憧れて ー1人っ子の小市民には敷居が高かったー いたため、自由にキャラを作りたいと思っていたのです。 

 今作はそれもスキルの取得という形で好きな形にできるので、これも最後まで ー珍しくー

プレイできた要因かと思います。

 欲を言えば、呪文に特化した勇者なんてやってみたかった。

 ドラクエらしい職業とそのスキル技にほっこりしつつ、

「杖の二刀流ってなんだw」

 と自分なりのツッコミポイントで楽しむ毎日でした。


 まあ、ドラクエの勇者とは斯くあるべしみたいのがあるだろうし、これを外したら印籠の出てこない水戸黄門みたいになるのだろうし、そろそろ勇者は職業だけでいいんじゃないかと思う小市民です。

 勇者とは特別な存在だからなれるのではなく、成し遂げたことが勇者として称されるものなのではないか!

 と、剣と魔法の現実逃避スキルレベル48のおじさんは思ったりしたのですが、そもそも勇者が世界を救うのがドラゴンクエストなので、勇者がいないと始まらないのに気がついたのは数日経ってからでした。


 またしても、それはともかく。


 カジノで苦労して金をためて、魔物の街のカジノで稼いだ金が弾けて消えたあの夜、小市民はドラクエにさようならを告げました。

 だって眠かったんだもの。


 程よい強さのボスと、今の流行りなのか終盤のそれには仮想世界の住人として嗜んでいたあるジャンルの成り行きに疑問符と混乱ステータスを付与されて気が付きました。


「ドラゴンクエストはおとぎ話の英雄譚なんだ」


 そうして見直してみると、ゲームなんですが、童話絵本的なものをゲームにしたものとしては非常にできが良いように見えてくる。

 年齢層は選ばないし、ちょっとした謀略や人の弱さなんてのも見て取れる。

 間違いを犯してどうにもならなくなった人、信じたものが崩れても信念を持って立ち上がる人、地位を振り回してアレな人までちょっとした社会の縮図ですよね。

 おとぎ話や昔話なんてものは、子供にわかりやすく何かを伝えることが目的の場合が多いですが、ドラゴンクエストがおとぎ話のゲームだとすると、何を伝えたいのでしょうか、何を受け止めるのでしょうか。

 そこはいつの時代も物語の語り手と聞き手のガチバトルです。(意味不明)



 裏ボスなんてのがいることに気がついたものの、まだやるの!?と呆れてしまった小市民でした。


 次回、バイオハザードVillage


 あなたのゲームライフと現実生活に幸ありますように。