
野球のゴロの捕球の際に右投げの選手は右足・左足の順に足を運びますね。

その際によく左足は踵から地面に着くや左足は踵を着けて捕れといいます。しかしこれを「どうしてですか?」と質問してもコーチからは「その方がいいから」や「その方が投げやすい」と理論的な説明をされたことがないと、何名かのお子さんに言われたのでここでお答えします。
これはめっちゃ簡単です。
身体のアクセルを使うためです!
身体のアクセルになるのは何度も紹介していますが、股関節を伸ばす股関節伸展力この股関節伸展力は大殿筋やハムストリングスが生み出します。その筋肉をストレッチしてスイッチをいれてやると股関節伸展力を活用できる訳です。
踵で地面をとらえると、股関節が曲がり股関節伸展筋が伸ばされ、しかも股関節に重心があると少し筋肉がはってスイッチが入ります。
これをつま先での接地にすると太ももの前、大腿四頭筋がストレッチされやすくなり、太ももの前がはりスイッチがそこに入るので太ももの前の筋力で送球動作に移行します。しかし、大腿四頭筋は膝を伸ばす筋肉でうから身体を止めたり上体をあげたりする働きがあるので送球には不適切ですね。
以上のことから踵からの接地→股関節屈曲(曲がる)→股関節伸展力のスイッチが入る→股関節伸展力(身体のアクセル)を使って進みながら同側方向に送球する
となります。
だから投げやすいんです。
意味がわかっていなくても構わないんですが今の子供たちは納得しないとやりませんね。指導者も理論的に説明できないといけないので大変です。
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