先日の続きです
パワーポジションからって話です。
もちろんパワーポジションは軸足です。両足がこの状態でも構いませんがノーステップで打つ方法はあまり日本ではみないので軸足のみパワーポジションで投手よりの足は足を挙げるのか、すり足なのかで巻き込みが変わると思います。
この軸足に体重をのせてくる訳ですが、一般的にはテイクバックなどと言います。私にはこの概念はほぼありません。トップを作るという概念もありません。
ボクシングのパンチなどではいちいちトップを作ったりしないですがとんでもなく速く強く打てます。腕力に頼っていては無理ですが、背骨から指令をおくるシステムを身体にいれていると速く動きます。
バッティングでもそれをしたいので軸に体重は乗せますがただそれだけです。しかもこの時にキャッチャーよりに行かずに軸足に体重をのせて欲しいんです。
ここに意味があります。キャッチャー寄りに動くと自分の制御できる範囲を超えてしますので打ちにいくのは反対方向に力を加えるというまさに「勢い」だけになります。勢いでなく自分の力そのものをぶつけていくには常に自分の制御の中に自分を置いておく必要があります。
このニュアンスは非常に難しいです。私はバッティングはバットを放り投げて反発させると思っていないんです。バットを手の延長と思い、自分の力を骨格を利用しながらぶつけていくものだと思います。
パンチでいえばボディブローのようなものです。速くて強いボディブローがいいバッティングになると考えています。
野球の常識からすると「?」なことかもしれませんが、メジャーの選手はかなりこの形でやっています。ベネズエラもキューバもそうです。
話はもどし、軸足に体重ののせる時にどうしてもやりにくい、わかりにく場合は本当は私に指導依頼して頂くのが一番ですが、ヒントを一つ。
構えより少し股関節を曲げてみて下さい。おそらくなんとなく乗れると思います。
これがわかるとほかのどのスポーツをしても腰が極まった状態でできますよ。
スポーツは繋がっています。一つのスポーツが出来るならほかのスポーツもできます。基本は身体の使い方ですから。しかし日本は反復練習のみで覚えさせるのでそうはいかない・・・
これがスポーツで日本が勝ちきれない本当の原因のような気がしています。人種でもなくフィジカルでもなくスポーツをとりまく教育が劣っているんだと思います。
軸にのせるから少し脱線しましたが、スポーツは身体の使い方から考えると少し視野が開けますよ。