なぜこんな事を今になって書くかというと、こんな私でも憧れてくれて私のようになりたいとか弟子にしてくれ!って子がいます。その子達に向けてのメッセージというか頑張り度合を示したかったからです。
中学の時の同級生のスーパースター君と私の差は大きく言えば二つでした。
いやもっとあったでしょうが、私の中に衝撃を与えたのは二つ。
一瞬の速さとしなやかさ
相手を抜き去る時の速さは別格でした。当時私も脚は速かったです。おそらく彼より速かった。しかし彼の相手をドリブルで抜く速さは凄かった

そしてわかったことは「始動の時の動作」でした。一見なんのこっちゃですがその当時は衝撃でした。とにかく脚で地面を蹴ってスピードをだすことしか知らなかった私にはビックリしかありませんでした。
彼は抜きにかかるとき脚でなく胸から動くんです。今では当たり前のことのように取れますがその当時は体重移動(シフトウェイト)なんて言葉ないに等しい時代でしたから衝撃でした
実際その当時バスケの本を見ても、つま先体重で素早く地面を蹴ると堂々と書いていましたから・・・
この時体重移動なんてわからないのでとにかく形をまねしました。しかし全く上手くいかない。そして次に注目したのが姿勢です。彼は本当に真っ直ぐ立つ。そしてプレーの時も背中がいつも平でつま先に体重がかかっていない。
これもまねしました。普段の生活から歩き方を意識し今まで習ってきたつま先体重を意識的に踵にもっていきました。
そうすると比較的真似がしやすくなったんです。でも自分の物にはなりませんでした。この理由や意味がわかるのは大学の時だったのでこれについてはここでやめておきます。
もう一つはしなやかさ。
特に腕・手の動きは本当になめらかでした。
これについてはいろいろ考えましたが結局わかりませんでした。肘の位置や動かす軌道など色々まねしましたし考えましたが当時の私にはまったく行き着くことができませんでした。その当時のスポーツの本で今でも覚えているのは、マイケルジョーダンの解説で「天性のしなやかさ、まるでゴムまりのようだ」です。当時はしなやかな動きを練習するって発想はなかったんでしょうね。
ただ彼の姿勢を真似するようになりクラブの引退を迎えたころたまーに自分の中ではしなやかさが出たと思う瞬間はでてきました。
これも大学の時に理解し出来るようになるんですけど・・・
私はこんな思考で中学時代いきていました。大好きだったボクシングも試合を観てるってよりボクサーの脚や手の動かし方を観ていました。この辺が今の身体の見方のベースなんです。だから今まで使い方を意識して見てきた数なんてとんでもない数です。
普通バスケの試合会場について、次の対戦相手が試合していたら試合を観ますよね。私は自分がマークする相手の癖やシュートフォーム、右に動くときの歩幅など動きばかり見ていました。
マニアックですよね

昨日のブログのように「なんでわかるの?」って質問下さる方、これが答えです。私は中学の時からかなり人の動きを見てきた。その繰り返しが膨大な量データとして頭にあるからわかるんです。
今の運動理論をほぼ確立した大学時代。私は練習をしていない時友達付き合いのかなり悪い人でした。なぜなら梅田のビッグマンのまえで人間観察をしていたからです。
「こいつは右に行く」「この歩き方はこうだ」とか・・・
こんなことをしていました。その時は格闘技の試合で初めて会場であう相手がどういう攻撃が得意でどこが弱いかを見抜きたくてそのような作業をしていました。
この仕事をする前から真剣に人の動きを見ていたからわかるんです。
自分もわかりたい!っと言ってくれた方々、それぐらいみたら絶対にわかるようになります。時間はかかると思いますが出来るようになります。