17日、アメリカを喰う!
─日の丸を背負って世界と戦う。
その本当の意味は、舞台に立った選ばれし者にしかわからないのだろう。
たった二人、両親の期待にも応えられない私には、想像すらもできない。
4月17日、
DREAMライト級王者青木真也が米ストライクフォースライト級王者メレンデスに勝負を挑む。総合格闘技の首都が日本からアメリカに移ろい3年。
「日本における戦いはもう世界最高峰ではないのか。」
五味隆典がUFCで完敗した今、それを証明できる最後の切り札だとさえ言われている。
青木真也の腕に日本総合格闘技界の威信が託されることとなった。
そのプレッシャーたるやどのくらいのものなのだろう。
2か月ほど前、世界との戦いに勝った若きメダリスト「浅田真央」と「高橋大輔」を思い出した。二人に共通していたのは、“自分の目指してきた理想の演技を完璧に演じてみたい”ということだった。フィギュアの今の採点方式では、リスクが高い4回転やトリプルアクセルより、レベルを落としてでも完璧に演じた方が高得点を狙える可能性は高い。だけどあえて二人は挑戦した。国民の期待を背負いつつも、自分の理想を追い求めた。残念ながら金メダルを逃す結果となったが、同じ日本人としてその姿は誇らしかった。
ただ総合格闘技は相手ありき。スタイルの違いでかみ合わないこともあるかもしれない。青木真也が語るように『負けたら終わり』なのかもしれない。
でも魂をかけた戦いは絶対に伝わると思う。
たとえ負けたとしても。
だから重荷を背負わず、実力をいかんなく発揮してほしい。
期待が心地よいプレッシャーとして力になるように…と願わずにはいられない。
そして終わりのゴングが鳴り響く時。
ケージに立つ姿は“狂喜の舞”かそれとも“男泣き”か…
いずれにせよ翌日のyahooトップには歓喜の文字が躍っていることは間違いない。
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あとがき
青木真也のファンとしては、アメリカの王者を食う待ち遠しい試合のはずが
格闘雑誌の煽りをうけ、決戦がせまるごとに、なぜか不安な気持ちでいっぱいになった。
こんなこと偉そうに書いてみたけど、何戦もしのぎを削る試合を勝ち抜いている
プロ選手なのだから、余計なお世話でしかないだろうな。
私ができること。それは17日海の向こう側に精一杯エールを送ることだけ!
でもやっぱりドキドキするな~。
この緊張感って格闘技でしか味わえない気がします。
青木真也、がんばれ~!!
絶対勝てる!!!!!