今年も新人がやってきた。
臨床を通じてどのような事を伝えるべきか。
最近は非常に悩むことが多い。
自分の臨床を振り返れば振り返るほどに、EBM色の薄さを痛感する。
しかし、今まで数多くの研修会や先輩からの指導を受け、
現場で自分の感覚を頼りに試行錯誤した結果、患者さんの動作を
変化させる技術を身につけた。
これからの時代、これは時代遅れとして葬るべきなのだろうか。
EBM無き臨床は、効果を出せても国からは認められなくなるのだろうか。
現場にこそ答えがあり、EBMは後付でいい。
人間は算盤で理解できるほど甘くなく、深い。
今まで自分が培ってきた臨床経験から教えられるものを精一杯教える。
最新のEBM等は、後から学べばいい。
自分は自分が教えられるものを全力で伝えよう。
臨床をはじめ、入院から退院までのマネジメントの中で
数値化出来ない大切なものを大事に伝えていきたい。
そう思った新年度初日でした。