ちょっとマジメに
私が、世の中に「差別」ということがあるのを知ったのは
とても遅かったのではないか?と思います。
20歳のころ
『破戒』(島崎藤村 著)を読んで衝撃を受けました。
読んでいても、心が苦しくて苦しくて
“差別”する意味がわかりませんでした。
同じ寮にいた、Yちゃんに話すと
彼女は『破戒』の舞台でもある長野出身でもあって
「え~知らなかったの?私は学校でならったよ。」と、話していたのが印象的。
なんで、こんな話になったか、というと
先日、無料動画で
『手紙』 という映画を観たのでした。
あの『破戒』を読んだときと同じように
心が苦しくて苦しくて、、仕方ありませんでした。
人は、どうして差別をするんだろう。
私の中にも、きっとある。差別意識。
「ない」なんて、言えません。
「なんであんな言い方するんだろう。」・・・そんな批判的な思いもある意味、差別意識に属すると思う。
でもそれって、どこから来るんだろう。
自分と他者を比べて、優位になりたいから。
きっと、これは「不安」から。
自分の地位や安全を守りたいから。
これは奪われるんじゃないか、、、って「恐怖」から。
結局、自分視点で不安と恐怖からなのですよね。。。
こんな話を、Pちゃんとしながら
なぜか、今、北海道の地におります。
アイヌの方々は、いったいどんな気持ちなのだろうか。
アイヌの血をひく方に、一度だけお会いしました。
民族楽器を披露してくれて、うれしかった。
Pちゃんいわく、アイヌ民族の血縁であることを隠している人もいるんだよ。と。
なんとなく
スッキリしない、感じ。
私にとって
優位であることって、幸せではないな。
守ることっていうのも、やっぱり幸せではないな。
不安と恐怖から、他者を傷つけたくないな。
不安。そして恐怖。
誰にでもある感覚。
無意識に野放しにすると、暴走しますね。
意識的にみつめたい。
みんながありのままで
共有しあう。
オープンである。
時代の移り変わり。
奪い合う社会は、もう終わりを告げようとしているのかな。
自分の中の、奪い合う意識もみつめて
消化(昇華)していきましょう。
そして
「なんであんな言い方するんだろう」
は、批判的にではなく
理解しようとする姿勢でみつめたい。
愛のない言動には
その方の過去の痛みを感じるからね