いよいよ夏休みも終盤です。

日直やプール当番、出張などがあるのでほぼ毎日出勤ですが、


暇を見つけて、年休をいただいて美術館に行ってきたいなぁと思っています。




自分は元々、美術なんてほとんど興味もなかったのですが、

教員採用試験の一般教養の勉強で絵画や彫刻の名前を覚えていくうちに、

自然と興味をもつようになりました。




現在、国立新美術館で行われている「ワシントンナショナル・ギャラリー」展をねらっています。

その中でも、コローの作品を見てきたいと思います。



あまり美術に詳しくない自分ですが、

2008年に上野で行われていた「コロー~光と追憶の変奏曲~」展を見に行って、

衝撃を受けました。



その中でも、

特に感銘を受けたのが彼の代表作「真珠の女」です。

「モナ・リザ」に着想を得た本作ですが、「モナ・リザ」よりも優しい印象を与えるこちらの方が、

自分は好きです。



この女性の額の真珠(のように見えるもの)のために、

この通称で呼ばれているそうです。

(実際には、木の葉っぱだそうです)




このように、

絵画の解釈が後世になり変わったのちも、親しまれた愛称で呼ばれ続ける絵画を時として見かけます。




修復士の作業によって、

実は全く異なるものが描かれていたことが分かるなんて事もあるそうです。


(※絵画は経年によって劣化するために、

  修復を生業とする職業が存在します。映画『冷静と情熱のあいだ』の主人公も、

  この仕事をしています。)



今回の「ワシントンナショナル・ギャラリー」展には、

「真珠の女」は出品されていませんが、もし興味をもたれた方がいたら、

是非足を運んでみてください。




unity-rootsさんのブログ

『真珠の女』 カミーユ・コロー


新潟帰省中に、

東総合スポーツセンターにて師匠たちに再度クライミング講習を受けてきました。



歴戦の山男たちのしごきは本当にハードです。


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上から下まで7メートルあります。

ちなみに、上から見ると、こんな感じになります。



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東総合スポーツセンターは、自分が教員になる前に、

1年間だけ勤めた思い出の土地です。


ここで、クライミングを始め、多くのことを学びました。

ちなみに、クライミングに興味のある方に、どんなスポーツかの紹介ページのリンクを貼っておきます。

興味がある方は覗いてみてください。



ちなみに、文中のRYOの名前をクリックすると、

RYOの顔が見れます(笑)




東総合スポーツセンター・東スポブルーの巻



地元ラジオでの取材



「絶対に君のことは忘れたりしない」・・・



そう思っていたのだけれど、

時々ひどく不安な気持ちになる。どんなに忘れないようにしていても、記憶は時間の経過と共に、

少しずつ風化していくし、記憶も次第に曖昧になっていく。




そして、“彼”ともう話すこともできないという事実が、

“彼”がボクとの約束を永遠に果たしてくれないということが、

ボクをたまらなく寂しくさせる。




2011年8月12日、

ボクは大学時代の友人Nと待ち合わせて、“彼”の墓参りに行った。



“彼”の仏壇に線香を供えたいと連絡すると、

ご両親は喜んで、最寄りの駅まで車で迎えに来てくれた。



最初に、墓に寄って、

それから仏壇のある実家に向かった。



遺影の写真の“彼”は、

真面目な彼の性格そのものに、ちょっと緊張したように窮屈そうにしていた。




“彼”の名前はA君という。

10年前、地元新潟から東京に出てきて、一人も知り合いがいない大学で、

A君がボクに声をかけてくれた。


教員免許を取るための講義で、

二人で頑張って教員になろうと話をした。



あれから、10年・・・

ボクはA君と約束した通り、教員になった。


それなりに歳もとった。

いよいよ30歳も目前である。



彼だけが歳もとらず、老いもせずに27歳のままだった。



友人のNは、

一生懸命に自分と“彼”の思い出話をご両親に話していた。


本当にNは優しい男だと思う。



ボクは、何もせずに、何も出来ずに、ただただNの話に耳を傾けていた。





「なぁ、A君。

君は自分で死を選んだんだから、それなりに辛かったんだと思う。

でも、君の苦しみはもう終わった。


それは、君の望んだことなのかもしれない。



けれど、君のご両親はずっと君のことで苦しんでいる。

それもこれも、君が理由も何も告げずに先に逝ってしまったからだ。



それがどんなに親不孝なことなのか、

ちょっと考えたら分かるだろう。


君は、ボクなんかよりずっとずっと頭が良かったんだからさ。




ボクとの約束を守りもせずに、自分勝手に逃げ出した君のためになんか、


ボクは絶対泣かないからな。」




悔しい気持ちがいっぱいで、

ボクはA君に腹を立てていたのに、それでも涙が後から後から流れて止まらなかった。





N君との帰り道、

ボクたちだけでも、

ずっとずっとA君のことを心において忘れないようにしよう・・・

A君の分まで精一杯生きよう・・・


そんな話をした。



まだまだ暑さが抜けない、そんな暑い日のことだ。



ボクは、絶対にあの暑い日のことを忘れたりしない。