少し前のことですが、
クラスの子に、
「先生、白髪いっぱいあるね!」
と言われました。
(実際はそんなにいっぱいあるわけではないので、
ひどく傷つきました。これでもガラスのハートのもち主です 笑)
そんなとき、
村上春樹さんの短編『プールサイド』を思い出します。
これは、
『回転木馬のデッドヒート』という短編集に収録されている
20ページほどの短編です。
最初にこの短編を読んだのは、まだ大学生の頃でした。
正直、
『なんだ、これ??』
という感想で、
その短編のもつ重みが全く理解できませんでした。
この短編には、
冒険と呼ばれるものも、
恋愛と呼ばれる要素も一切なく、
ある男性の日常が淡々と描かれています。
この主人公は、
35歳の誕生日を迎え、
以前よりも自分が若くないことに気付き、
そして言葉では表すことのできない深い感情をもつことになります。
最近、
自分がこの主人公の年齢に近くなってきたこともあって、
この短く味気のない物語にとても共感するようになりました。
自分は、
以前と同じ運動量をこなしてもなかなか身体は引き締まらないし、
「夢はいつか叶うさ!」
という夢見がちな少年でもなくなりました。
それでも、
ほんの僅かでも、
より良き明日がくるのであれば、
その努力を重ねていけたらいいなと思います。
たるんだお腹を仕事が忙しいせいにはせず、
少しずつでも自分磨きをしていきたいです。
歳をとると悲しいことが増えるのかもしれませんが、
そんなに悪いことばかりでもないと思います。
辛いことも苦しいことも一緒に乗り越えることができる
パートナーがいてくれたら、
そんな人生も楽しいだろうなと思う今日この頃です。
今日は、真面目な話でした・・・^^