またまた、京都のとある講習会に参加してきました。
いつも、学ぶこと盛りだくさんで帰りの電車の中や、その後2~3日はその内容の反芻をし、
余韻に浸っております。
その中で、正座の実習があったのですが、作法通りに正座するのと、いつも通り座るのでは
全然、違うことを体験させていただきました。
最終的に正座している形は一見同じなのに、なぜだかいつもの座り方だと後ろからお尻を持ち
上げられた時に崩されてしまいます。
「これを尻軽というのです。」と先生は笑いながらおっしゃってました。
昔の日本人は、この差が理屈ではなく、身体感覚で分かっていて普通に出来ていたそうです。
ただの形式だけが残り、その本質を今の日本人は失っていることをこの講習で痛感させられました。
「似て非なるもの」
その行動の奥に脈々と流れる精神、その精神により培われてきた身体感覚。
すべての動作の中にはそのような文化的背景が理屈ではなく織り込まれているそうです。
お箸を持つその手にも、相手を束縛しないという心が反映されているように、正座にも日本人
の形ではない精神的姿勢がその所作の中に組み込まれているのです。
日本人の所作、おもしろ過ぎます!!
そして、かっこよ過ぎます!!
そういうことを一つ一つ大切に学んでいこうと思うゆにちゃんでした。